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[MOM846]大阪府MF久保田和音(大阪桐蔭高2年)_優勝候補を支える唯一の上級生

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.1 国体少年男子準々決勝 大阪府4-2愛知県 朝日]

「和音でいいと思います」。マン・オブ・ザ・マッチを問われた大阪府の坂元博晃監督(高槻北高)は即答した。

 昨季、史上初となるU-15年代の全国3冠を達成したガンバ大阪ユースのメンバーが中心となって編成された大阪府代表だが、唯一、早生まれのMF久保田和音(大阪桐蔭高)だけが、2年生で選出されている。しかし「雰囲気もいい。先輩後輩関係なくやれていますし、気を使うこともありません」と雰囲気の良さを強調。

 実際、監督から「和音、取材」と声をかけられると、クールダウンをしていたチームメイトから「オイー」と“イジリ”が入る。見るからに雰囲気の良さは伝わってきた。

 もう一つ、久保田にはこの試合にかける思いがあった。大阪桐蔭高に進学した久保田だが、出身は愛知県。「顔見知りもいました」という故郷のチームとの一戦に気合十分で臨んでいた。

 攻撃力が自慢の大阪府代表。「僕が後ろで粘って攻撃につなげれば、あとはみんなやってくれるので」と久保田も全幅の信頼を置いている。裏を返せば、久保田ら守備陣がしっかり守れば、必然と勝利は近づく。「絶対優勝します」。献身的な“先輩”が大阪府代表を頂点に導く。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 児玉幸洋)
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