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[MOM336]全日本大学選抜MF和泉竜司(3年)_ユニバイヤー初陣で先制点の活躍!!

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.26 第29回デンソーカップチャレンジサッカー広島大会 全日本選抜4-0東海・北信越 Eスタ]

 10月のベトナムとの練習試合以来、約4か月ぶりに活動を開始した全日本大学選抜。公式戦としては今年初となる試合で、貴重な先制点を叩きだしたのがMF和泉竜司(明治大3年=市立船橋高)だ。

 1点目は、明治大のチームメイトであるDF室屋成(明治大2年=青森山田高)からのパス。「その前にも左サイドから崩して同じようなチャンスがあってポストに当ててしまったが、その時に相手はマイナスのボールに対して徹底できていないと思った」という。立ち上がりからアグレッシブに攻めながらも、冷静に“攻めどころ”を判断できるのが、和泉らしいところだ。「全日本でいえば(呉屋)大翔は前に突っ込んだり、裏に抜けるのが役目。逆に自分はしっかりと空いているところで決めるのが大事」と、自らの役割も認識している。

 前半終了間際には、そんな呉屋の“裏に抜ける”特徴を活かしてパスを送り、呉屋の2ゴール目をアシストした。「お互いのところが出せたプレーだったと思う」と、自身にとっても久しぶりの公式戦に手応えを感じた様子だ。

 振り返れば昨年は怪我続きの1年だった。昨年1月には高校時代から悪化させていた右足首を手術し、復帰には半年近くかかった。翌年、つまり今年にユニバーシアード大会を控えているため「このタイミングしかない」と決断した手術だったが「サッカーのできない期間が長すぎて、サッカーができる人がうらやましてく仕方がなかった」という。

 リーグ戦の後期からは本格的に復活したが、優勝をかけた大一番、11月中旬の順天堂大戦での接触プレーで腎臓を痛め、1か月安静を言い渡されることに。「インカレは絶望的。決勝まで行けたらギリギリ出られるかどうかといったところ」だったが、明治大はインカレで初戦敗退。なんとも中途半端な状態で昨シーズンを終えることとなった。

 だが、不自由で不完全燃焼な昨年を経験したことで得られたこともある。「改めて自分はサッカーが大好きだということを痛感した。だから今年の目標は怪我をしない体作り。プロに行けたとしても、怪我ばかりするような体では意味がない」と和泉。プレーやテクニックだけではない、メンタル、そしてフィジカルの強さを兼ね備えた全日本の“軸”となる日は、そう遠くない。

(取材・文 飯嶋玲子)

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