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J複数クラブが注目の明治大FW和泉、今季の目標は「15ゴール以上」

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 チームのため、そして勝利のためにゴールを決める。明治大FW和泉竜司(4年=市立船橋高)は今季の目標について「15ゴール以上は決めたい」と言うと、「自分には勝利を決定づける得点やアシストが求められている。そこでチームを助けられたら」と力を込めた。

 今季から明治大は、神川明彦氏(全日本選抜監督)が総監督となり、これまでコーチを務めていた栗田大輔氏が監督を務める。新体制でのスタートとなるシーズン。めざすは5年ぶりとなる関東大学リーグの制覇だ。

 しかし、バルセロナ遠征や韓国遠征を行った全日本大学選抜へ和泉をはじめ、DF山越康平(4年=矢板中央高)、DF高橋諒(3年=国見高)、MF差波優人(4年=青森山田高)が選出され、U-22日本代表にDF室屋成(3年=青森山田高)が追加招集されたため、チーム全員が揃っての練習は満足に出来ていない状況だ。

 和泉は「正直、開幕を迎えるにあたって、チームとして何か取り組めたかといわれたら、そうではないんですが……」と正直に話しながらも「上手くいかないことは当たり前。常にポジティブに考えて、一喜一憂しないという部分がチーム全体として共有できている」と前を向く。直前の合宿で共通意識も持つことができたのが、なによりもの収穫のようだ。

 発展途上のチームにおいて、何よりも結果が大事だと和泉は強調する。まだまだ未完のチームだが、「試合で勝っていければ、チームもできてくる。内容どうこうよりも、今は勝つことがチームに求められている。勝つことで自分のプレーだったりも出来てくる」と話した。だからこそ4日に迎える順天堂大との開幕戦が持つ意味は大きい。和泉は「明後日の初戦は、今年を位置づける意味で一番といってもいいくらい大切な試合」と意気込む。

 また、J1やJ2の複数クラブからオファーがきているという進路にも注目が集まる和泉だが、まだ決断はしていない。7月に行われるユニバーシアード競技大会(韓国)までに進路は決めるつもりでいる。

「得点がすべて。点を取る選手が一番評価される。チームため、そして勝利のために。得点に絡んでいきたい」。Jクラブからも注目されるFWが、貪欲にゴールを目指し、明治大を5年ぶりの戴冠へ導く。

(取材・文 片岡涼)

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