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[関東]JFL優勝メンバー5名加わった流経大、4発逆転で4戦ぶり白星!MF日高が1G3Aの大活躍

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 第90回関東大学リーグ1部の第11節が11、12日に各地で行われた。3戦勝ちなし(2敗1分)で降格圏の11位に低迷していた流通経済大桐蔭横浜大に4-2の逆転勝利。4戦ぶりの勝ち点3を手にすると、一気に11位から7位へジャンプアップし、前期リーグを終えた。

 同校のBチームにあたる流通経済大ドラゴンズ龍ヶ崎が今月5日にJFLファーストステージで優勝。セカンドチームの活躍を受け、同大の中野雄二監督はJFLファーストステージ終了後に、ドラゴンズの一部メンバーを大学リーグおよび総理大臣杯関東地区予選(アミノバイタルカップ)を戦うトップチームへ“昇進”させるつもりと明かしていた。

 そして迎えた前期リーグ最終節。指揮官の宣言通りにドラゴンズからCBコンビのDF小野原和哉(2年=磐田ユース)、DF藤原雅斗(4年=C大阪U-18)。JFLでゲームキャプテンを務めていたMF吉森恭兵(4年=桐生一高)やMF日高大(4年=広島観音高)。JFLでのチーム内得点王(6点)、FW宮津祥太(3年=浜名高)の5名が大学リーグへ追加登録された。

 この5名は桐蔭横浜大で早速先発。小野原と藤原がCBコンビを組み、CBでの起用が続いていた主将のMF塚川孝輝(4年=広島観音高)が吉森とダブルボランチを務めた。なお、キャプテンマークは吉森が巻いた。2列目左に日高が入り、宮津は2トップの一角へ入った。

 試合は前半5分にセットプレーの流れから失点。同10分には2失点目を喫し、0-2に離された。それでも前半終了間際のアディショナルタイム3分に獲得したPKを日高が決めると、これが反撃の狼煙。逆転劇が始まった。

 後半11分に日高のFKから小野原がヘディングシュートを決め、2-2。JFL組の連携プレーで試合を振り出しに戻す。同20分には日高がドリブル突破からアシスト。FW安芸銀治(4年=習志野高)のゴールで逆転に成功した。同30分にはまたも日高の突破から安芸が自身2点目。4-2と差を広げ、試合は終了。流通経済大が勝利した。

 日高が1得点3アシストと全得点に絡む活躍をみせれば、ゴールこそなかったもののFW宮津は4本のシュートを放つなど積極的な姿勢を示した。ドラゴンズ組の合流で全日本大学選抜FWジャーメイン良(3年=流通経済大柏高)は途中出場に留まり、今季調子を落としているDF今津佑太(3年=流通経済大柏高)はベンチ入りで出番がなかった。235名による熾烈なチーム内競争が熱を帯び、チームを底上げする。

 今月25日からは総理大臣杯・関東予選にあたるアミノバイタルカップが始まる。リーグ戦で降格圏に低迷するなかでも中野監督は「本番は後期リーグ。これで大臣杯を優勝したりするかもしれないですしね」と不敵に笑って話していた。

 次々と現れる“新戦力”の活躍で、チーム内競争の激化する流通経済大。大所帯チームのメリットが存分に活かされている。ここから台風の目となり、大学サッカーを盛り上げていく。

[写真]大活躍をみせたMF日高


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