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大岩コーチ指揮の鹿島、終盤のファブリシオ弾で追い付き横浜FMとドロー

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[8.27 J1第2ステージ第10節 横浜FM 2-2 鹿島 日産]

 J1は27日、第2ステージ第10節を開催し、日産スタジアムでは横浜F・マリノス鹿島アントラーズが対戦。前半を1-1で折り返した試合は、後半35分にMF齋藤学が勝ち越しゴールを奪うも、同40分にMFファブリシオが同点ゴールを決め、試合は2-2のドローに終わった。

 前節FC東京に0-1の完封負けを喫して第2ステージ初黒星を喫した横浜FMは同試合から先発3人を入れ替え、FW伊藤翔、MF兵藤慎剛、MF喜田拓也を先発起用。一方、2連勝中の鹿島は、体調不良の石井正忠監督に代わって大岩剛コーチが指揮を執ることに。前節湘南戦(○1-0)からは先発1人を入れ替え、MF柴崎岳がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤こそ鹿島にボールを保持された横浜FMだったが、前半10分に決定機を生み出す。カウンターを発動させると右サイドのDFファビオが送ったクロスをFWカイケがヘッドで落として齋藤へ。密集地帯をドリブルで切り裂いた齋藤が逆サイドへ浮き球のパスを送ると、伊藤がボレーで豪快に狙うもボールはクロスバーを叩いてしまった。

 すると前半28分に鹿島が先制に成功する。左サイドでボールを受けた金崎がゴール中央へ鋭いスルーパスを通すと、逆サイドから走り込んだ鈴木が鮮やかなタッチでボールを落ち着けると冷静に左足シュートでネットを揺らし、スコアを1-0とした。好調な鈴木は3試合連続でのゴールとなった。しかし、このまま前半終了かと思われた同45分、左サイドでボールを受けた齋藤が中央に切れ込むと、シュート性のクロスを伊藤が押し込み、横浜FMが試合を振り出しに戻した。

 1-1のまま後半を迎えると、後半開始早々の2分、MF小笠原満男の縦パスを呼び込んだ金崎がミドルレンジから強烈なミドルでゴールを脅かすも、GK榎本哲也の横っ飛びのセーブに遭う。一方の横浜FMは同6分、ゴール前でフリーになったDF金井貢史が右足で狙ったが、コース上にいたDFファン・ソッコにヘッドでクリアされてしまう。さらに同10分にはゴール前まで持ち込んだ齋藤がGKとの1対1を迎えるが、シュートは距離を詰めたGK曽ヶ端準に阻まれてしまった。

 しかし後半35分、DF西大伍のパスミスをかっさらった齋藤が一気にギアを上げてドリブルを開始。寄せてくる相手DFを軽やかなステップでかわしてPA内まで持ち込むと、右足アウトで鮮やかに流し込み横浜FMが逆転に成功する。だが同40分、右サイドのDF伊東幸敏が送ったグラウンダーのクロスを鈴木が落とすと、MFファブリシオが押し込んで鹿島が同点に追い付き、試合は2-2の引き分けに終わった。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第2ステージ第10節2日目 スコア速報

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