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鈴木優磨が痛恨のPK失敗…鹿島は敵地で“タイのメッシ”擁するムアントンにACL初勝利を献上

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ムアントンは前半12分にDFティーラトン・ブンマタンが直接FKで先制点を決める

[2.28 ACLグループリーグ第2節 ムアントン・U2-1鹿島 バンコク]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は28日、グループリーグ第2節を行い、E組の鹿島アントラーズは敵地でムアントン・ユナイテッド(タイ)と対戦し、1-2で敗れた。25日のJ1開幕節・FC東京戦(0-1)に続く公式戦2連敗。ACLはこれで1勝1敗の勝ち点3となり、首位の座もムアントンに明け渡した。

 鹿島はFC東京戦からFWペドロ・ジュニオール、MFレオ・シルバ、DF昌子源、DF植田直通、GKクォン・スンテを除く先発6人を入れ替えた。FW金崎夢生、MF小笠原満男、DF西大伍がメンバー外で、MF遠藤康、MF土居聖真、DF山本脩斗もベンチスタート。MF中村充孝、MFレアンドロ、MF永木亮太、DF伊東幸敏が21日のACL蔚山現代戦(2-0)以来、公式戦2試合ぶりに先発したほか、FW赤崎秀平が今季公式戦初出場初先発を飾り、DF三竿雄斗も18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)以来の先発となった。

 一方のムアントンは元清水のDF青山直晃がスタメンに名を連ね、今年7月から札幌に加入することが内定している“タイのメッシ”ことMFチャナティップも先発した。すると前半11分、ドリブルで仕掛けたチャナティップがPA手前で永木に倒され、FKを獲得。ゴール正面の位置からタイ代表の左SBティーラトン・ブンマタンが左足で狙うと、ゴール左隅に鮮やかな直接FKを流し込み、先制点を奪った。

 1点を追う展開となった鹿島は前半18分、三竿雄の左CKをニアでそらし、ファーサイドのレアンドロが胸トラップから右足で狙ったが、GKにキャッチされる。同24分には再びピンチ。PA内でラストパスを受けたFWシスコ・ヒメネスがシュートを打つと、三竿雄に当たってこぼれたボールをFWモンコル・トサクライが狙ったが、今度は昌子が体を張ってブロックした。

 我慢の時間が続く鹿島は前半44分にようやく決定機をつくる。カウンターからペドロ・ジュニオール、レアンドロとつなぎ、スルーパスに抜け出した赤崎がPA内右から右足でシュートを打ったが、至近距離でGKがストップ。同点ゴールとはならず、前半を1点ビハインドで折り返した。

 それでも後半開始早々に試合を振り出しに戻した。後半立ち上がりの2分、レアンドロが右サイドからアーリークロスを放り込むと、ペドロ・ジュニオールのシュートは一度はミートしなかったが、ゴール前にこぼれたボールを自ら右足で押し込んだ。

 今季神戸から完全移籍で加入したペドロ・ジュニオールは待望の移籍後公式戦初ゴール。1-1の同点に追いつくと、一気に逆転を目指して攻勢を強める。しかし、後半16分のレアンドロのミドルシュートはクロスバーを越え、同18分のペドロ・ジュニオールのシュートもDFがブロック。同29分には交代カードを切り、赤崎、中村を下げてFW鈴木優磨と遠藤をピッチに送り込んだ。

 すると後半36分、右サイドへのロングフィードを伊東が頭でゴール前に落とし、PA内に走り込んだ鈴木が後方からアディソン・プロムラックに倒された。PK獲得。逆転へ絶好のチャンスをつかんだが、自らキッカーを務めた鈴木はフェイントでGKのタイミングを外すも、シュートはゴール左へ。痛恨のPK失敗で勝ち越しならず。逆に後半アディショナルタイム、ムアントンはPA内右深い位置からDFトリスタン・ドゥがクロスを送ると、クォン・スンテが弾いたボールをヒメネスが左足で押し込み、劇的な決勝点を奪った。

 2-1でJリーグ王者を破ったムアントンは、13年大会に続く2度目のACL挑戦で記念すべき初勝利。1勝1分の勝ち点4に伸ばし、E組首位に立った。一方の鹿島はアウェーで痛い敗戦。1勝1敗の勝ち点3のまま、順位も2位に後退した。

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