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今季初FW起用の東京V高木大輔が先制点も、追いついた横浜FCが首位守る

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横浜FCは連勝ストップも首位守る

[5.7 J2第12節 東京V1-1横浜FC 味スタ]

 J2の第12節が7日に各地で行われた。東京ヴェルディは首位・横浜FCと1-1で引き分けた。FW高木大輔の今季初ゴールで先制したが追いつかれてのドロー。今季ホーム最多9452人の観客が入った味の素スタジアムで勝利を飾ることはできなかった。一方、横浜FCの連勝は3でストップ。とはいえ同時刻開催の試合で同勝ち点で2位につける湘南ベルマーレが町田と引き分けたため、首位の座をキープした。

 東京Vは前節・金沢戦(2-1)から先発を3人変更し、MF安在和樹とMF橋本英郎、MF高木善朗が先発。チーム内得点王のFWアラン・ピニェイロはベンチスタートとなり、ここまでWBでの出場が主だったFW高木大輔が今季初めて1トップで起用された。3連勝中の横浜FCは前節・愛媛戦(4-0)から変更はなし。MFジョン・チュングンとFWイバが2トップを組んだ。

 試合は前半8分に早くも動く。敵陣中央付近でボールを奪った高木大が背後から迫ったMF中里崇宏に倒され、FKを獲得する。安在が左足で蹴り入れた低めの強烈なボールは、ゴール前でワンバウンド。GK高丘陽平が前へこぼしたところに高木大が詰め、右足シュートでネットを揺らした。今季初のFW起用に18番が“一発回答”。高木大の今季初ゴールで東京Vが先制した。

 その後も東京Vが立て続けにチャンスを演出。前半14分には安西の左クロスをファーサイドの安在が丁寧に頭で折り返し、最後はPA内正面の高木大が合わせたがGKに弾かれた。同18分には安在がPA右から強烈なミドルシュート。これはクロスバー上を叩く。同27分にはFW梶川諒太から安在とつなぎ、最後は高木善がシュートもGKにキャッチされた。追加点は奪えない。

 流れを変えたい横浜FCは耐える時間が続いたが、前半25分過ぎからようやくイバへボールが収まるようになる。前半28分、ジョンのパスをPA内左で受けたイバがDF井林章を背負いつつ、強引にシュート。これは枠を外れた。

 それでも前半30分、PA手前左で仕掛けたDF田所諒が安在に倒され、FKを獲得。MF野村直輝がファーサイドへ入れたボールをイバが頭で後ろに流す。ポスト右を叩いたボールを最後はゴール前へ詰めていたMF佐藤謙介が難なく押し込んだ。キャプテンの8戦ぶり今季2点目で1-1に追いつく。そのまま前半を終えた。

 互いに交代なく迎えた後半。二度目の勝ち越しを狙う東京Vは後半12分、安西の左クロスを橋本がダイレクトで狙うが枠外。同18分には安在がミドルシュートを放つも大きくクロスバー上へ外れていった。同21分には最初の交代カードを切り、先制点の高木大に代わり、アランを入れる。同26分にはアランの右クロスをゴール正面のMF内田達也が胸で落とし、高木善がシュートを打つが、GK高丘の好セーブに泣いた。同29分には橋本に代え、MF渡辺皓太を入れる。

 対する横浜FCは後半16分、正面からのパス交換で相手を崩し、最後はPA内右の野村が右足を振りぬく。しかしサイドネット。同23分にはジョンに代わって、MF寺田紳一を入れた。前からのプレスで相手のミスを誘い、ボールを奪うシーンもあったが、シュートで終われない。同33分には野村に代えて、FW津田知宏を入れた。

 後半36分、東京Vは安西が左サイドから中央へ切れ込みシュートを打つが枠外。同38分にはDF平智広のロングパスに抜けたアランが左サイドで倒されFKを獲得。高木善のボールはファーサイドへ伸びていき、味方に合わず。同39分、横浜FCは最後のカードを切り、イバに代わってFW大久保哲哉を送った。同42分には寺田からのパスに抜けた大久保がPA左からシュート。惜しくもポスト左を叩く。絶好のチャンスを逃した大久保は頭を抱えた。

 後半45分、東京Vは高木善に代えて、MF中野雅臣を投入。同アディショナルタイム1分には中野がDFカルフィン・ヨン・ア・ピンに倒され、左サイド深い位置でFKを獲得。梶川の入れたボールから最後は内田がシュートも枠を外れた。同4分にはカウンターでアランが仕掛けるがDFに阻まれる。終盤にみせた東京Vの猛攻は実らず。1-1で試合は終了した。
 
(取材・文 片岡涼)
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