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“無失点V”は消滅も、前回王者・明治大は2連覇に王手!流通経済大に2発勝利

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明治大が3年連続決勝進出で2連覇へ王手をかけた

[9.8 第41回総理大臣杯全日本大学トーナメント準決勝 流通経済大1-2明治大 長居]

 第41回総理大臣杯全日本大学トーナメントは8日に準決勝を行い、流通経済大(関東5)と明治大(関東7)が対戦。FW土居柊太(4年=浜松開誠館高)とFW木戸皓貴(4年=東福岡高)のゴールにより、明治大が2-1で勝利した。

 関東1部リーグでも熱戦を繰り広げてきたカードは開始早々に試合が動いた。連戦の疲れにより、「思ったより、動けなかった」(中野雄二監督)流経大は、3列目からFW立花歩夢(4年=流通経済大柏高)とMFジャーメイン良(4年=流通経済大柏高・仙台内定)のスピードを引き出そうと試みたが、縦を急ぎ過ぎたため、機能せず。

 対する明治はサイド攻撃やセットプレーを積極的に仕掛けると、前半8分には右CKのこぼれ球FW土居柊斗(4年=浜松開誠館高)が押し込み、明治大が先制した。「前半のうちに、これまで得点に繋がってこなかったセットプレーから、1点獲れたのが大きかった」。土居がそう振り返ったように、精神面でも優位に立った明治大は、19分にMF安部柊斗(2年=FC東京U-18)が決定機を迎えたが、枠を捉えることができなかった。

 徐々に攻撃の糸口を見出した流経大も30分にMF守田英正(4年=金光大阪高・川崎内定)がクロスバー直撃のミドルシュートを放ったが、2度目の歓喜が生まれないまま試合を折り返した。

 後半も最初のチャンスは明治大。開始すぐに右サイドを起点とした素早いパス回しからFW中川諒真(2年=浜松開誠館高)がシュートを放ったが、クロスバーに直撃。23分にFW小柏剛(1年=大宮ユース)が迎えたチャンスも左ポストに嫌われた。

 26分には、準々決勝で決勝点を奪ったエースの木戸を投入。狙いは明確で、「獲り返そうと相手はドンドン前に出てくる。受けたまま最後まで行くのではなく、木戸を入れることで前でタメを作ったり、攻撃に勢いを出そうと考えた」(栗田大輔監督)。すぐさま策がハマり、28分にはDF岩武克弥(3年=大分U-18)が後方から前線へフィードを送ると、小柏がヘディングで反応。ボールの落下点に走り込んだ木戸が、「ボールがこぼれた時点で、決められるなという自信があった」とファーストタッチでのシュートを、落ち着いて決めた。

 「木戸くんが素晴らしかった」と敵将も認めるほど見事な一撃によって、リードを広げた明治大だったが、ここからは後がなくなった流経大に押し込まれ、守勢に回ると、31分には立花のゴールで一点を返された。以降も耐える時間が続いたが、「無失点優勝が目標だったけど、ダメになった瞬間から連続失点しないことが大事になる」(栗田監督)と気持ちを切り替え、粘り強い守りで失点を回避。1点差を保ったまま、タイムアップを迎えた明治大が3年連続での決勝進出を果たした。

 次は法政大との決勝戦は連覇がかかった一戦。土居が「昨年は優勝できたけど、今年は今年。自分たちはまだ何も成し遂げていない。今は決勝に進んだだけなので、決勝で明治のサッカーをして勝たなければ意味がない」と口にするように王者の驕りは見られない。

 「最後は気持ちの強い方が勝つ。昨年は昨年で、ディフェンディングチャンピオンとしてではなく、チャレンジャーの気持ちで次の試合に挑みます」。そう意気込む木戸の言葉はどの選手も同じだ。これまでの4試合同様に、気持ちの強さを発揮することで、頂を引き寄せるつもりだ。

(取材・文 森田将義)
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