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千葉内定の市立船橋DF杉山弾斗、全国への道絶たれ「何も考えられない感じだった」

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市立船橋高DF杉山弾斗(3年)

[11.23 選手権千葉県予選決勝 流経柏高2-1市立船橋高 フクアリ]

 試合終了のホイッスルが吹かれる。選手権への道を絶たれた瞬間だ。市立船橋高のキャプテンDF杉山弾斗(3年)は笛の音を聞き、「何も考えられない感じだった」――。

 前半12分に先制を許した市立船橋だが、その後は「ボールを持てる時間帯も多かった」ようにボールは保持する。しかし、流経大柏の集中した守備を攻略するには至らず、フィニッシュまでなかなか持ち込めない。後半に入り、時計の針が進むと「ロングボールが多くなり、流経の土俵に持っていってしまった」と攻め急いで送ったロングボールをフィジカルで勝る流経大柏の選手に撃ち落とされ、攻撃のリズムを生み出せなかった。

 終盤にはFW郡司篤也のロングスローから好機を創出してゴールに迫ったものの、後半38分にダメ押しとなる2点目を献上。同39分にDF余合壮太(2年)の得点で1点差に詰め寄ったものの、反撃もここまでだった。

「内容どうこうではなく、選手権の舞台は結果がすべて。結果という部分でしか捉えられないので本当に悔しい結果になった」

 キャプテンとしてチームをけん引してきた。「1、2年のときは先輩に引っ張ってもらっていた部分があった」ものの、キャプテンマークを託されたことで「自分がやらなければいけない立場となり、そういう自覚が自分の中で出てきたし、個人的にもすごく大きな変化があったと思う」と市立船橋で過ごす時間の中で自身の成長を感じたようだ。

 選手権への道は絶たれたが、プレミアリーグEASTは3節が残されている。来季加入が内定している千葉で、「自分の良さを出して、もっともっと攻撃的に、もっともっとチャンスを作れるような選手になっていかないといけない」という理想像に近付くため、「残された期間でさらに成長したい」と前を向いた。

(取材・文 折戸岳彦)
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