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『無失点優勝』に挑んだ決戦で悔しい結末…流経大柏DF関川郁万「これが選手権なのかな」

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準優勝に終わった流通経済大柏高DF関川郁万(2年)

[1.8 全国高校選手権決勝 流通経済大柏高 0-1 前橋育英高 埼玉]

『無失点優勝』という目標は、最後の最後で崩れ去った。空中戦とシュートブロック、豪快なクリアで存在感を放っていた流通経済大柏高DF関川郁万(2年)だったが、後半アディショナルタイムに失点を喫し、総体に続く全国制覇を成し遂げることはできず。「前橋育英のほうが一枚上手だった。悔しい大会です」と肩を落とした。

「無失点優勝を目指していたんですけど、それが叶わなかった。ロスタイムにやられたというのは『これが選手権なのかな』と思います」。悔しさを全面に示しながら取材エリアに入ってきた背番号5は、ときおり表情をゆがめながら、そのように述べた。

 試合全体を通しては、しぶとい守りが光っていた。後半45分までの間、前橋育英高に打たれたシュートは10本。後半35分には、立て続けのシュートを関川を筆頭に、フィールドプレーヤーが連続でブロックするなど、強固な壁をゴール前に築いていた。「無失点というこだわりがそういうプレーを生んだし、優勝の二文字がそういうプレーにつながった」。そんな手応えもあった。

 しかし、失点したのは後半アディショナルタイム2分、12本目のシュートだった。浮き球パスに対して競り合いに行った関川だったが、FW榎本樹(2年)に先に頭で触られ、そのままボールはPA内へ。FW飯島陸(3年)のシュートは味方がブロックし、慌ててカバーリングに入るも、榎本のシュートがゴールに突き刺さった。その直後、地面に膝をついて悔しがり、試合後には「任せっきりだった」と悔やんだ。

 試合途中では、古傷の右膝を痛めていた。前半33分、榎本と競り合った際に倒れ込み、試合が一時中断。ハーフタイムには途中交代するという案も出ていたという。ところが、「絶対に交代はしたくなかった」と固辞。「『3年生との最後の45分間なので最後まで出続けたい』というのは自分勝手ですけど、(そういう想いは)ありました」と最後まで全力プレーをし続けた。

 そうして全てを懸けて臨んだ選手権は失意のまま終わったが、2年生の関川にはまだ来年がある。「切り替えていかないといけない。自分たちの代になっても、流経のサッカーは変わらない。(準優勝の翌年に優勝した)前橋育英のように、自分たちもできないことはない。来年こそは優勝したい」。目の前で繰り広げられた歓喜を見つめながら、再びここに戻ってくること、そしてここで勝つという決意を固めたようだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 竹内達也)
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