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勝利呼び込むビッグプレー、オスカルを止めたクォン・スンテ「どうにかして手に当てようと」

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試合後、笑顔を見せる鹿島GKクォン・スンテ

[5.9 ACL決勝トーナメント1回戦第1戦 鹿島3-1上海上港 カシマ]

 ビッグセーブが勝利を呼び込んだ。鹿島アントラーズのGKクォン・スンテが立ち上がりのピンチで立ちはだかった。上海上港(中国)は前半9分、MFオスカルのスルーパスからFWリュ・ウェンジュンが左サイドを抜け出し、ゴール前にクロス。DF昌子源がカットしたこぼれ球をオスカルが拾い、シュート体勢に入った。

「ピンチがあってはいけない」。そう前置きしたうえで「その中でオスカル選手のシュートをどうにかして手に当てようという守り方で出て行った。うまく当たって良かった」と、至近距離で防いだスーパーセーブの場面を振り返った。立ち上がりのピンチをしのぎ、試合の主導権を握った鹿島は前半終了間際と後半立ち上がりにセットプレーから得点。ホームでの第1戦に3-1で先勝した。

 4月28日のJ1横浜FM戦に0-3で大敗すると、それ以降のリーグ戦2試合はGK曽ヶ端準にポジションを譲り、ベンチに座った。公式戦3試合ぶりの先発となった大舞台で好セーブを連発。あらためて存在感を見せた背番号1だが、3-0とした直後に1失点したことに「結果より失点したことが残念。ホームでは失点しないことが大事。3-0で勝てば、少し楽な展開になると思っていた」と唇をかんだ。

 悲願のアジア制覇を目指すうえで、前回4強の上海上港は、乗り越えなければならない壁の一つだ。「優勝しないといけない。難しいと思うが、しないといけない」。そう力説するクォン・スンテは「難しい試合が続く。(ACLで対戦する相手は)Jリーグとまったく違ったスタイルのチームで、当たりも強いし、レフェリーのジャッジも変わってくる。優勝のためには一歩一歩進まないといけない。その第一歩が次の第2戦になる」と、16日に敵地で行われる第2戦を見据えた。

(取材・文 西山紘平)

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