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待ち焦がれていた“初練習”…U-21代表MF遠藤渓太「初めてチームとしてやれた」

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U-21日本代表MF遠藤渓太(横浜FM)

 アジア大会に出場しているU-21日本代表は21日、24日に行われる決勝トーナメント1回戦マレーシア戦に向けて調整を行った。19日のパキスタン戦で右ヒザ上を打撲したGK小島亨介(早稲田大)も全体練習に復帰。前日から体調不良のMF三笘薫(筑波大)を除く19選手が約1時間のトレーニングで汗を流した。

 インドネシアに入ってから、練習場の劣悪な環境に悩まされてきた。初日の夕方からのトレーニングでは照明が暗すぎてボールが見えず、その後も芝の枯れや起伏が目立つグラウンドでの練習が続き、戦術練習や対人練習を行うことはできなかった。しかし、この日のブカシ市内の練習場は、森保一監督が「これまでと比べたら良かった。これまではボールを使って練習するよりも、コンディションだけで良いかなという感じだったので。選手も気持ち良さそうにやっていた」と語ったように、初となる戦術練習を行った。

 まずはランニングやパス回しで体を温め、狭い範囲でタッチ数に制限を加えた9対9+フリーマンを行い、その後は攻撃陣と守備陣に分かれてトレーニングをこなす。守備陣はラインコントロールの確認やロングボールの対応を行って、攻撃陣はFW前田大然(松本)とFW上田綺世(法政大)を交互に1トップに据え、前線にボールに当ててからの崩しの形を確認。その後、上田やFW旗手怜央(順大)がシュート練習を行い、トレーニングを終えた。

 13日のトレーニング初日から約1週間。初めて練習らしい練習を終えたMF遠藤渓太(横浜FM)は、「芝がむちゃくちゃいいわけではない」と苦笑しながらも、「初めてチームとしての練習をやれたし、数を重ねていくうちに攻撃の質も上がっていくと思う」と充実した表情を見せる。そして、「練習したことがしっかり試合で出せれば次の自信にもつながるし、その次の試合にも生かせる」と意気込んだように、マレーシア戦までの限られた時間、与えられた環境の中でさらなる連係向上を図っていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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