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柏の“全敗”止める2発、先発復帰のクリスティアーノが鬱憤晴らす

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今季5点目。いよいよ量産体制に入るか

[8.25 J1第24節 柏5-1長崎 三協F柏]

 前節、23節までに柏レイソルが先制を許した試合は、「10」。そのすべてで敗れているチームにとって、先制点を奪うか奪われるかは勝敗の大きな分かれ目となっていた。

 そして今節、勝ち点差わずかに5の最下位・長崎相手に、前半11分であっさりと先制を許す。「まさか」の展開に、三協フロンテア柏スタジアムを染めた黄色いサポーターを嫌な雰囲気が包んでいた。

 そんな状況を打破したのは、柏のエースナンバーを背負うストライカーだった。先制から10分後、単身切り込んだDF小池龍太が低いクロスを送ると、長崎DFに当たってコースが変わる。しかし、ボールはFWクリスティアーノの足元へ向かうと、これをダイレクトで押し込む。

 さらに、同点からわずか3分後の24分には、再び小池とのホットラインが炸裂する。小池の浮球のクロスをクリスティアーノがヘディングで合わせる。2017年8月13日の清水戦以来約1年ぶりとなるマルチゴールを挙げた。

 前節、前々節とベンチスタートとなったクリスティアーノ。柏で4シーズン目を戦うエースストライカーにとって、2試合連続で先発を外れたのは初の出来事で、11試合得点から遠ざかっている状況もこれまでにないことだった。チームも下降線をたどる中で、「サポーターはつねに応援してくれていて、自分がやらなきゃという責任感を感じていた」と奮起。左サイドを任されることが多かった中で、2トップの一角でしっかりと結果を残した。「チーム状況が悪い中で、勝ちをもたらすことができたことを非常にうれしく思います」。

 勝ち点を29にのばした柏は、暫定11位に浮上。しかし、順位が下のチームは消化試合が少ないチームばかりで、余談を許さない状況に変わりはない。今季初の連勝をかけて、次節、柏は暫定15位の横浜FMとアウェーで対戦する。

(取材・文 奥山典幸)

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