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“がっつりマッチアップ”横浜FM喜田が感じた「別次元」イニエスタ

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MFアンドレス・イニエスタとマッチアップしたMF喜田拓也(左)

[8.26 J1第24節 神戸0-2横浜FM ノエスタ]

 敗れれば降格圏に突入する可能性があった中で、横浜F・マリノスが一歩手前で踏みとどまった。相手は強力タレント軍団のヴィッセル神戸。特にMFアンドレス・イニエスタにはより警戒心を強めて臨んでいた。

 ダブルボランチの右を務めたMF喜田拓也は、相手の2列目左を務めたイニエスタと「がっつりマッチアップ」した。「少しでも自由を与えたらなんでもできる選手なので、タイトに行って自由を与えないようにという気持ちで入った」といつもよりもさらに緊張感を持って試合に入っていた。

「すごくたくさんの選択肢を持てる選手、ワンツーで抜け出すのも上手い選手なので、飛び込むと力を利用されたり、ターンとかボディシェイプでかわされてしまうので、何でも対応できるようにと考えていました」

 前半39分には喜田はイニエスタとの1対1でしっかりボールを奪い切る場面があった。その後すぐに意地になったイニエスタが喜田に仕返しとばかりにボールを奪い返しに行くと、迫力十分の攻防にスタンドの観客も感嘆の声を上げた。

 最初の段階である程度の間合いを確かめることが出来た、と手ごたえも話した喜田。「当然、ああいう球際の争いはあることなので、一サッカー選手として楽しかった。ポジション的にもがっつりマッチアップという形だったので、得るものは多くあった」と目を輝かせる。

「でも流石というか、常に顔があがってますし、ラストパスの精度が別次元だった。そこはレベルが違うなと思った。ただ肌で実感できたのは大きなこと。自分がいうのもおこがましいですけど、改めて素晴らしい選手だなと思いました」

 連敗を止めて15位をキープした横浜FMだが、降格圏の16位の鳥栖との勝ち点差は1。依然として厳しい状況にある。「楽して勝てることはない」と喜田。「これを成功体験としてみんなが大切にして、この1週間が大切になる。中2日、中2日で試合があるので、全員がハードワークする必要がある」と気合を入れ直した。

(取材・文 児玉幸洋)
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