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塩谷が追撃弾!カイオもアシスト!3点差追いついた開催国アルアインがPK戦の末に開幕戦勝利

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塩谷司が追撃弾

[12.12 クラブW杯1回戦 アルアイン3-3(PK4-3)チーム・ウェリントン]

 12日、クラブワールドカップ2018がUAEで開幕した。開催国代表アルアイン(UAE)とオセアニア代表チーム・ウェリントン(ニュージーランド)の開幕戦は3-3のままPK戦に突入し、アルアインがPK4-3で勝利。15日の準々決勝でアフリカ代表エスペランス(チュニジア)と戦う。

 初出場チーム同士の開幕戦。アルアインは前半3分に元鹿島アントラーズMFカイオがファーストシュートを放つと、7分にはカイオを追い越してパスを受けた元サンフレッチェ広島DF塩谷司がPA左から左足を振り抜き、さっそく元Jリーガーコンビが魅せた。

 しかし、試合を動かしたのはウェリントンだった。前半11分、ハーフェーライン付近でボールを奪うと、敵陣中央でMFアンディ・ベバンのパスを受けたMFマリオ・バルシアが右足を一閃。目の覚めるような強烈なシュートがゴール左上に突き刺さり、大会第一号を豪快に決めた。

 入りは良かったものの、先制されたアルアインは前半15分、カイオのパスをPA右で受けたMFフセイン・エル・シャハトが相手DFを左にかわし、左足を振り抜くがクロスバーの上。決定的なシュートを大きく外してしまうと、直後に追加点を許してしまう。

 ウェリントンは前半15分、右サイドからのパスをペナルティーアーク手前で受けたベバンがシュートと見せかけて、前にスルーパス。これに反応し、フリーで受けたMFアーロン・クラファムが冷静に左足で流し込み、2-0とした。

 反撃に出るアルアインは前半28分、自陣でDFモハナド・サレムがFWハミッシュ・ワトソンからボールを奪うと、パスを受けたカイオがワンツーからPA左に進入。右足で丁寧にゴール右隅に流し込んだ。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により、佐藤隆治主審はボール奪取の際にワトソンの足を踏んだとして、サレムのファウルと判定。得点は認められなかった。

 アルアインは前半38分にサレムに代え、MFバンダル・アル・アフバビを投入。早々に手を打った。しかし、44分にウェリントンが追加点。左CKからMFヘンリー・キャメロンがゴール前に蹴り込むと、アルアインMFトンゴ・ドゥンビアがニアで触ったボールをMFマリオ・イリッチが右足で押し込み、3-0とリードを広げた。

 厳しい状況となったアルアインだが、日本人DFが後半に望みをつなぐ一発を決める。前半45分、ルーズボールを拾った塩谷がPA左へ進入し、右足シュート。これがゴール右隅に吸い込まれ、アルアインは1-3で前半を終えた。

 まずは同点に追いつきたいアルアインは、後半4分にスルーパスを受けたカイオがPA左から中央へ折り返すと、ゴール前に走り込んだドゥンビアが滑り込みながら右足で合わせ、2-3。いい時間帯に1点を返した。しかし、徐々に疲れが見られ、なかなかチャンスを作り出すことができない。

 一方のウェリントンは、交代カードを使いながら虎視眈々とダメ押しの1点を狙う。後半23分、右サイドからMFジャック・ヘンリー・シンクレアが上げたクロスをワトソンがヘディングシュート。アルアインも33分にチャンスを作るが、PA左でリターンパスを受けたカイオの右足シュートは右ポストを叩いた。

 アルアインは後半33分、最後の交代カードで昨季UAEリーグ得点王のスウェーデン代表FWマルクス・ベリを投入。すると、40分に塩谷が左サイドからクロスを送り、相手のクリアボールをMFイブラヒム・ディアキがヘッドでつないだボールをベリが反転右足シュート。相手に当たったボールがゴールネットを揺らし、ついに3-3と同点に追いついた。

 試合は90分間で決着がつかず、延長戦に突入する。アルアインは延長前半3分、ベリがディアキとのワンツーから決定的なシュートを放つが、GKスコット・バサラジュがファインセーブ。アルアインが押し気味に進めるも、ともに疲労が色濃くなり、4人目の交代カードを使うもスコアは動かない。延長後半アディショナルタイムには、MFモハメド・アブドゥラフマンが2枚目のイエローカードを受けて退場となった。

 延長戦でも勝敗は決まらずPK戦へ。先攻のアルアインは2番手のベリがクロスバー上に外したが、続くウェリントンのFWアンガス・キルコリーのキックをGKハーリド・イーサがセーブ。その後はともに全員が決めたが、ウェリントン5番手のDFジャスティン・ガリーのシュートをGKイーサが再び止め、アルアインがPK4-3で勝利した。

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