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「できれば、もう1試合やりたい」。羽黒は自分たちのサッカー出しきれずに悔しすぎる敗退

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[1.2 選手権2回戦 羽黒高 0-3 龍谷高 フクアリ]

「できればもう1試合やりたい。今日で終わることは正直考えていなかったので悔しいです」。羽黒高のチームリーダー、CB星野竜弥主将(3年)は悔しさを滲ませながらコメントした。

 自分たちのサッカーができなかったという思い。「もっと一人ひとり自信を持って攻撃的にやれたと思います。80分通して自分たち、羽黒のやりたいサッカーは半分も出せていない。もっとやれたかなと思います」。大会直前の練習試合では無敗。完成度が高まっていると感じていた。

 昨年度の初戦で大阪桐蔭高に0-6で敗れてから一年間目指してきた舞台。借りを返して勝ち上がることだけを考えてきた。だが、後方から丁寧にビルドアップしてゲームをコントロールする羽黒は立ち上がり、龍谷高の強烈なプレッシャーと球際の強度に苦戦。PAで競り負けたことやミスが続いて開始9分間で2点のビハインドを負ってしまう。

 前半32分には3点目の失点。だが、羽黒はここからポゼッションにドリブルを交えた攻撃が機能し始める。MF本間夏空斗(3年)の左クロスからMF荒井潤太(2年)が決定機を迎え、抜け出したFW山口快(3年)がGKとの1対1から右足シュートを放った。

 後半、攻めていた時間が長かったことを考えると、ここで1点を奪い返していれば、展開は変わっていたかもしれない。だが、星野が「(前半)相手はしっかり少ないシュート本数で決めてきて、自分たちは決められなくてそれが差になったと思います」と指摘したように、1本、2本のチャンスで決められなかったことが自分たちを白星から遠のけた。

 後半にもサイドから仕掛け、クロスにまで持ち込んでいたが、荒井潤の左足シュートが相手GKのファインセーブにあうなど最後まで1点を奪うことができず、0-3で試合終了。「全員まだまだ出し切れていないです。正直、悔いが残る試合です」。

 昨年の悔しさを持って、必死になって成長してきたチームメートとまだまだ一緒に戦いたかった。その願いはもう叶わない。先輩たちが自分たちに託してくれたように、自分たちの雪辱は後輩たちに託す。

 星野は「去年、悔しさを味わって去年の3年生にもっと成長したところを見せたかった。(下級生には)メンバーに入った人も多かったし、出た人もいたので来年はしっかりと全国で勝利というところを見せて欲しいです」。この1年を通して手応えのあるチームに成長したが、それでも足りないものがあった。後輩たちが足りないものを力に変えて、必ず1年後に勝利してくれることを信じて、羽黒の3年生たちは全国舞台を後にした。

(取材・文 吉田太郎)

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