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“名手の助言”明かした久保建英「あそこに蹴ればいいよって」

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FK弾で勝利に導いたFC東京MF久保建英

[4.10 ルヴァン杯GL第3節 FC東京1-0鳥栖 秩父宮]

 ペナルティエリア右脇、角度のないところからの直接FK。17歳のFC東京MF久保建英にとって、そこは未体験のゾーンだった。しかし、そこで手助け役を買ったのはDF太田宏介。「あそこに蹴ればいいよって言われたので」(久保)。“名手”のガイドどおりに放ったボールが、真っ直ぐにファーのゴールネットに吸い込まれた。

 FC東京は0-0で迎えた後半38分、PA右脇でボールキープに入った久保が相手DFに倒され、直接FKを獲得する。ボールの位置についたのはDF太田宏介と久保。いずれも左足の高精度キックを持ち味とするため、どちらが蹴ってもおかしくない状況だった。

 だが、太田は久保に“知恵”を授けると、ゴール前に向かって囮の動きをスタート。これにサガン鳥栖の壁に入っていたFWイサック・クエンカがつられ、久保がタイミング良く放ったボールが壁の間をぬってネットに突き刺さった。

「自分は正直コースが見えていなくてどうしようか迷った。ただ、太田選手があそこに蹴ればいいよって言ってくれて、そこは何本もFKを決めている方の経験をちょっと借りた。あそこからは蹴ったことがなかったので」。試合後、報道陣に囲まれた久保は31歳の多大なサポートがあったことを明かした。

 ゴールを決めた久保は真っ先に長谷川健太監督の元へ。「0-0の点が欲しいという状況で1枚目の交代カードで自分を使ってくれたので、信頼に応えないといけないと思っていた」。これで負ければグループリーグ敗退が濃厚。そんな大一番で使ってくれた指揮官と激しく喜びを分かち合った。

「決めたから言えるけど、やっとだな……と」。リーグ戦では6試合で計10本のシュートを放ちながらも無得点。今季初ゴールは安堵の一発でもあった。「使い続けていることで結果を出せた。まだ大したことはしていないけど、これからも力になっていきたい」。待望の初ゴールを経て、期待の17歳は量産体制に入っていく。

(取材・文 竹内達也)
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