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20歳安部裕葵が負傷交代も…鹿島、DF犬飼ヘッド弾で仙台下して5位浮上

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負傷交代した鹿島MF安部裕葵

[4.20 J1第8節 鹿島1-0仙台 カシマ]

 J1リーグは20日、第8節を各地で行い、鹿島アントラーズベガルタ仙台に1-0で勝利した。セットプレーから決まったDF犬飼智也のヘディングシュートが決勝点。終盤にはMF安部裕葵が負傷退場するアクシデントもあったが、2試合ぶりの白星で5位に浮上した。

 ホームの鹿島は前節FC東京戦(●1-3)から先発3人を入れ替えた。ACLで負傷したGKクォン・スンテが2試合ぶりに復帰し、清水から加入したMF白崎凌兵が移籍後初出場。安部は4試合ぶりの先発となった。対する仙台は前節大分戦(●0-2)で先発したMF兵藤慎剛がメンバーを外れ、MF松下佳貴が入った。

 システムは鹿島が4-4-1-1で仙台は3-1-4-2。中盤の噛み合わせでギャップができ、そこでの主導権争いが試合のテーマとなった。序盤は仙台がボールを奪い切り、FWハモン・ロペスとFWジャーメイン良が飛び出す場面が続いたが、最初の決定機は鹿島。前半11分、安部の縦パスからDF安西幸輝がクロスを送ったが、ボールはゴール前を横切った。

 仙台は前半16分にビッグチャンス。ジャーメインが自陣でカウンターの起点になると、左サイドを駆け上がったR・ロペスがパスを受け取り、中央にクロスを送る。ところがニアサイドでジャーメインが潰れ、松下が決定的なシュートを放つも、クォン・スンテがスーパーセーブ。二次攻撃もジャーメインのシュートが大きく枠を外れた。

 守護神のファインプレーでピンチを逃れた鹿島は前半29分、3戦連発中のMFレオ・シルバが決定的なシュートを放つもDF平岡康裕がブロック。同35分には白崎の突破からクロスが送られたが、左サイドから走り込んだ安部のボレーは大きく外れた。同44分には安部が単独カウンターを目論むも、足を滑らせてシュートまで至らなかった。

 後半は立ち上がりからオープンな展開となった。仙台は中盤での相手プレッシングを何度もかわし、ジャーメインとR・ロペスが立て続けに敵陣へ侵攻。それでも最後は鹿島守備陣が立ちはだかると、鹿島は同8分にコーナーキックから犬飼がフリーでヘディングシュートを放ったが、惜しくも枠を外れた。

 先に動いたのは仙台の渡邉晋監督。後半13分、ジャーメインに代わってFW石原直樹を投入した。同15分、左サイドをえぐったR・ロペスのクロスに石原直が飛び込んだがシュートは打てず。鹿島は同18分、DF小田逸稀に代わってMF三竿健斗を投入。三竿はボランチに入り、MF永木亮太が右サイドバックに回った。

 すると後半21分、ついにスコアが動く。鹿島は永木が左コーナーキックを蹴りこむと、ファーサイドの犬飼がジャンピングヘッドで押し込んだ。開幕から全試合フルタイム出場の続く犬飼はこれが今季初ゴールとなった。鹿島は後半41分、敵陣エリア内でMF梁勇基と接触した安部が立ち上がれず負傷交代。それでも最後までスコアは動かず、鹿島が今季4勝目をおさめた。

(取材・文 竹内達也)
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