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逆転V狙う鹿島、暫定首位浮上も痛いドロー…札幌がDF進藤弾で意地

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鹿島アントラーズは1-1で引き分けた

[9.28 J1第27節 鹿島1-1札幌 カシマ]

 J1リーグは28日、第27節を各地で行い、2位の鹿島アントラーズ北海道コンサドーレ札幌と1-1で引き分けた。今季ここまで10勝2分1敗の戦績を誇る本拠地カシマで痛い足踏み。勝てば29日に試合を控えるFC東京を勝ち点で抜けるチャンスだったが、同勝ち点での暫定首位にとどまった。

 ホームの鹿島は25日に行われた天皇杯4回戦・横浜FM戦(○4-1)から中2日での一戦。先発6人を入れ替えて臨み、3月30日の第5節・磐田戦以来6か月ぶりのスタメンとなるDF内田篤人やFW上田綺世らが新たに名を連ねた。
 札幌は共に攻撃を牽引してきたFW鈴木武蔵とFWジェイが出場停止。FWアンデルソン・ロペスが1トップに入り、MFルーカス・フェルナンデスがシャドーの位置で先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はアウェーの札幌がボールを握る展開。鹿島は巧みな立ち位置を取る相手に普段どおりのプレッシングが機能しない。すると札幌は前半11分、左右につないだ厚みのある攻撃から右サイドをMF白井康介が突破し、斜めのクロスをMFチャナティップがスルーすると、中央に上がったDF進藤亮佑が落ち着いたシュートでネットを揺らした。

 鹿島は前半21分、内田の浮き球パスをMFセルジーニョが頭でフリックし、相手のクリアミスをセルジーニョが拾うも、最後は札幌守備陣が立ちはだかる。27分には痛いアクシデント。中盤でボールをカットしようとしたMFレオ・シルバが負傷し、MF永木亮太との交代を強いられた。

 その後は札幌が主導権を握りつつも、要所で迫力を持つ鹿島がチャンスをつくる。しかし前半37分、MF小泉慶のドリブル突破で得たFKは永木がGKク・ソンユンに止められると、41分にはFW土居聖真のヒールパスを受けた上田の決定的シュートが枠外。1点ビハインドのままハーフタイムを迎えた。

 それでも後半5分、鹿島がスコアを動かした。DFブエノのボール奪取から土居がワンタッチでそらし、小泉が果敢なドリブル突破で前へ。DF福森晃斗との競り合いでこぼれたセカンドボールをセルジーニョが拾うと、最後はDFキム・ミンテに競り勝って右足ループシュートで流し込んだ。

 札幌は後半13分、A・ロペスとL・フェルナンデスがタメを作って相手を押し込み、白井のクロスにMF菅大輝が飛び込むも、ヘディングシュートはうまくミートせず。15分、ブエノへのファウルでイエローカードをもらったMF宮澤裕樹に代わり、MF荒野拓馬が送り込まれた。

 優勢に試合を進める札幌は後半25分、カウンターからL・フェルナンデスが左サイドを駆け上がり、ゴール前でつないで荒野が左足シュート。これはブエノのブロックに阻まれたが、セカンドボールを拾った福森のクロスにA・ロペスがフリーで飛び込む。しかし、決定的なシュートは右ポストに阻まれ、絶好のチャンスを活かせなかった。

 その後も一方的に押し込む札幌。すると鹿島は後半28分、上田に代わってFW伊藤翔、32分には内田に代わってMF中村充孝を送り込む。対する札幌は30分、菅を下げてMF中野嘉大、36分にL・フェルナンデスを下げてFW岩崎悠人を入れ、互いにフレッシュなメンバーがピッチ上に並んだ。

 鹿島は後半37分、伊藤がゴール前で1対1の場面を迎えるも、綺麗に体を倒したク・ソンユンがビッグセーブ。39分には白崎がペナルティエリア内で倒されるも、PKを告げる笛は鳴らなかった。終了間際にも伊藤やDF犬飼智也が絶好機を迎えたが、いずれもシュートは枠外。そのまま試合は終わり、互いに勝ち点1にとどまった。

(取材・文 竹内達也)
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