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ホーム初先発、 “レジェンド”のチャント受け継いだ鹿島FW上田綺世「それに見合った活躍を」

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鹿島アントラーズFW上田綺世(前列右)が初めて本拠地カシマで先発した

[9.28 J1第27節 鹿島1-1札幌 カシマ]

 鹿島アントラーズに加入後ホーム初先発を果たしたFW上田綺世だが、サポーターからの大きなプレゼントが21歳を待っていた。「あやせー・オーオー、あやせー・オーオー」。正式な選手登録からわずか2か月。早々に作られた個人チャントは「うれしいし、自分の力になる」という地元出身ストライカーの背中を押していた。

 7月下旬に法政大サッカー部を退部し、当初の予定より1年半前倒して鹿島に加入。デビュー2試合目の第22節・横浜FM戦で初ゴールを挙げると、初先発を果たした第25節・清水戦で2得点を決めるなど、華々しいパフォーマンスを見せてきた。そんな21歳には早くもサポーターの期待が形となって贈られた。

 個人チャントの元になったのはクラブ歴代得点記録を持つレジェンドFW長谷川祥之氏のもの。報道陣にそのことを伝えられた上田は「指導者としてお世話になった人。長谷川さんのチャントを重ねてもらえたのは僕にとってうれしいことだし、そもそもチャントをつくってもらえたのもすごくうれしい」と大きな一歩を喜ぶ。

 その一方で「鹿島に入ってようやく認められたということでもあるので、それに見合った活躍をしていきたい」という決意も。この日は先発から73分間プレーしたものの、シュートは1本のみ。それも前半41分、MF土居聖真からのヒールパスをフリーで受けたが、絶好のチャンスで放った右足キックはゴール右へと外れた。

「シンプルに外した段階で次のチャンスをつくるしかないし、あれを引きずることは僕はしない。ただ、チャンスを一つしかつくれなかったところ。毎試合1本で1点取れる選手なら良いけど、僕は違うので。多くのチャンスをつくってその中で決める。今日は1本しかつくれなかったというのが点を取れなかった原因なんじゃないかと思う」。

 そう自身のパフォーマンスを振り返った上田は「長い時間出てシュート1本で終わったのは力不足であり、不甲斐ない。ああいうチャンスをモノにできる選手が上に行けると思う。次こそは…とは言わないけど、次に自分がチャンスを得たときに暴れられるようにしっかり準備していきたい」と切り替え、次こそはサポーターの期待に応える活躍を見せる構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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