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[ブラサカアジア選手権]日本代表はリオ銀のイランに屈する。準決勝は中国代表かタイ代表に決定

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川村怜は厳しいマークにあい、十分なスペースを与えられなかった(提供:日本ブラインドサッカー協会)

【IBSAブラインドサッカーアジア選手権】(タイ・パタヤ)
[グループリーグ第3戦 日本代表0-1(前半0-0)イラン代表]

 来年の東京五輪パラリンピックの出場国を決める最終予選を兼ねたブラインドサッカーのアジア選手権の第3戦が行われ、日本代表は0-1でイラン代表に敗れ、B組2位で10月5日の準決勝に挑むことになった。対戦相手はA組1位のチーム(中国代表かタイ代表)となる。

 イランは2016年のリオデジャネイロパラリンピックで銀メダルに輝いた強豪。昨年5月、ベルギーの国際大会で日本が初めてイランを下し、イランも雪辱に燃えていた。その試合で決勝ゴールを奪った川村怜が厳しいマークを受け、チームとしてもなかなかシュートチャンスがなかったが、黒田智成が躍動。積極的にシュートを放ち、前半12分過ぎには左サイドから放ったシュートはゴールの枠内をとらえたが、相手GKのファインセーブに阻まれ、ゴールはならなかった。前半終了間際には相手FKでから左足のシュートを浴び、ポストに当たり、あわや失点というピンチだったが、無失点で切り抜け、前半は0-0で折り返した。

 しかし日本代表は後半10分、相手に与えたFKを起点に攻められ、この試合を迎える前まで6ゴールをあげていたエースBehzad Zadaliasghari Yengejehの個人技で先制弾を許す。その後、日本代表も2試合連続ゴールを決めている佐々木康裕を投入し、同点、逆転を狙ったが、かなわなかった。

 14年ぶりのアジア王者を目指す日本代表はこの敗戦をどう糧にできるか。5日、6日の2試合で、その底力を問われる。

得点者
[イラン]
Behzad Zadaliasghari Yengejeh(後半10分)

[前半の先発メンバー]
GK1佐藤大介
FP3佐々木ロベルト泉
FP7田中章仁
FP10川村怜
FP11黒田智成

[後半の先発メンバー]
GK1佐藤大介
FP3佐々木ロベルト泉
FP7田中章仁
FP10川村怜
FP11黒田智成
ガイド 中川英治
監督 高田敏志

【IBSAブラインドサッカーアジア選手権 大会概要】
▼参加国とグループ
Group A:中国(3位)、タイ(15位)、韓国(16位)、インド(30位)
Group B:イラン(6位)、日本(13位)、マレーシア(17位)、オマーン*

※1回戦総当たりのグループリーグを行い、各グループ上位2カ国、計4カ国が決勝トーナメントへ進む。日本はすでに来年のパラリンピックの出場権を得ており、日本を除いた上位2カ国に出場権を得られる。

※( )内の順位は世界ランク。オマーンは2018年代表チームが発足し、今回が初の国際試合となるため、世界ランキングデータはなし

▼日本代表の大会スケジュール
9月30日〇5-0オマーン戦
10月1日〇2-0マレーシア戦
10月3日●0-1イラン戦
10月5日10:00 (8:00) 7位決定戦
   17:30 (15:30) Bグループ1位 対 Aグループ2位
   20:00 (18:00) Aグループ1位 対 Bグループ2位
10月6日10:00 (8:00) 5位決定戦
   17:30 (15:30) 3位決定戦
   20:00 (18:00) 決勝戦
※( )の時間はタイの現地時間

▼アジア選手権過去の戦績
2005 優勝(3か国)
2007 4位(4か国)
2009 準優勝(5か国)
2011 3位(4か国)
2013 準優勝(3か国)
2015 4位(6か国)
2017 5位(6か国)

【日本代表メンバー】
GK佐藤大介(たまハッサーズ)
GK高橋太郎(ラッキーストライカーズ福岡)
FP川村怜(パペレシアル品川)
FP田中章仁(たまハッサーズ)
FP黒田智成(たまハッサーズ)
FP加藤健人(埼玉T.Wings)
FP寺西一(パペレシアル品川)
FP佐々木ロベルト泉 (パペレシアル品川)
FP佐々木康裕(松戸ウォーリアーズ)
FP園部優月(free bird mejirodai)
ガイド中川英治
監督高田敏志

(取材・文 林健太郎)

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