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四中工との決勝は3連敗中…「借りを返したい」海星が宇治山田商を下し、4度目の挑戦権獲得:三重

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2点目を奪ったMF矢田涼斗(3年)らが応援団と喜びを分かち合う

[11.4 選手権予選準決勝 宇治山田商1-2海星 東員町]

 第98回全国高校サッカー選手権三重県予選準決勝が4日に行われ、第2試合で宇治山田商高海星高が対戦。前半のリードを守り切った海星が2-1で勝利し、9日に行われる決勝へ駒を進めた。

 今季は県1部リーグで2度対戦し、海星が2勝。特徴はよく把握している。サイズのある宇治山田商との競り合いは分が悪いため、海星は序盤から足元でパスを繋ぐ地上戦を選択。MF清水俊樹(3年)が「相性が良くてパス交換ができる」と話すMF深川透亜(3年)とのダブルボランチが攻撃に良く顔を出しながら、サイドを揺さぶりチャンスを伺った。

 すると、海星は前半16分、左サイドでMF東川大将(3年)からのボールを受けたMF假谷竜也(3年)が中にカットイン。遠目から思い切りよく打ったシュートがゴールネットに突き刺さった。

 続く前半23分にも、DF槇木健太(3年)のロングフィードからDF高島翔太(3年)が右からゴール前に速いボールを入れるなど、サイドから見せ場を作った海星。39分には、東川のパスから假谷が左サイドの高い位置をとり、ゴール前にクロス。反対サイドから飛び込んだMF矢田涼斗(3年)が頭で合わせ、2-0で試合を折り返した。

 理想通りと言える前半から一転し、残り40分は苦しい展開を強いられた。「前半は僕らのペースで試合を進めることができたけど、後半になって向かい風になったから相手に押し込まれる展開が続いた」と振り返るのは主将のDF岡本睦規(3年)だ。風上に立ったことをチャンスと見て前線からプレスを仕掛けてきた宇治山田商の攻撃に慌てた結果、ロングボールが増え、試合が落ち着かなくなった。

 後半に入ってからの宇治山田商は、3列目のMF井坂欧介(3年)とMF恒見洋輔(3年)が高い位置を取れる場面が増加。後半15分には、左サイドでDF吉田匡志(3年)、MF斎藤瀬七(3年)と繋いでゴール前に入れ、ニアに走りこんだFW結城宏介(3年)が合わせて1点差に詰め寄った。

 その後も宇治山田商は次々に交代カードを切り、同点を狙ったが、海星は最後まで集中を切らさず、2-1のままタイムアップ。逃げ切りに成功した海星の清水は「追いつかれて嫌な流れになったけど、最後まで粘り強く戦うことができた」と口にした。

 県大会の決勝で四日市中央工高と対戦するのはこれで4大会連続。昨年の選手権予選から今年の新人戦、インターハイ予選の全て0-1で敗れている。得点はセットプレーやクロス対応の甘さを突かれた形で、少しの気の緩みによって涙を飲んできたため、4度目の対戦となる今回は、すでに気を引き締めている。

「これまでの3試合全てに出させてもらったけど、全て負けている。相手が四中工だからと意識するのではなく、自分たちが全国に行くんだという気持ちを強く持って、借りを返したい」。そう話す清水を中心に”4度目の正直”となるか、注目だ。

(取材・文 森田将義)
●【特設】高校選手権2019

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