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日本代表メンバー発表 森保一監督会見要旨

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日本代表森保一監督

 日本代表森保一監督は4日、JFAハウスで記者会見を行い、12月のEAFF E-1選手権に向けた日本代表メンバーを発表した。

 以下、会見要旨(無記名は森保監督の回答)

●関塚隆技術委員長
「E-1選手権のメンバー発表ということで、皆さんもご存じのとおり、大会はIMD(国際マッチデー)の中での大会ではないので拘束力はない。そういう意味で国内選手中心の編成となった。ただ、近隣諸国とのプライドを賭けた公式戦。日本サッカー界を含めてしっかりした戦いをすることが大事だと思う。チームとしても、個人としても責任と誇りを持って一戦一戦を戦っていきたい。この大会を通じて選手、チームとしてより成長して、代表選手の選手層が厚くなる、森保監督が使いたいと思うような選手が一人でも出てくることに期待したい」

●森保一監督
「このE-1選手権は東アジアの国々との対戦ということで、日本代表の活動はどの国と戦っても国の威信をかけて戦う厳しい戦いが待っているが、東アジアの諸国が国の威信をかけて挑んでくる。われわれが対戦国以上に日本のために戦って勝つということ、日本のサッカーを背負って、応援して下さる方の思いを背負って、勝利にこだわって戦うことを実践していきたい。実践していく中で、選手たちが厳しい戦いをもって貴重な経験を成長につなげていってほしいと思う。今回のメンバー編成の中で、U-22の日本代表しか経験していない選手も多く含まれているが、まずはこの経験をもってさらに成長してほしい。経験のある選手にはこれからの代表を背負っていくという戦力であることを、この大会で自分のプレーで示してもらいながら、若い選手に背中で成長への働きかけをして経験を伝えてもらえれば。結果にこだわりつつ、この大会でも選手層を厚くする、選手もチームも成長することを考えつつ戦っていければと思う」

―11月のベネズエラ戦は国内組中心で厳しい結果になった。主力とサブ組の差がある。国内組を強化する大会でどういう成長を見せてほしいと思うか。
「日本代表の強化として、まずは国内組も海外組も含めて、アジアでより確実に勝つ力をつけるということ、世界との戦いの中で、より勝っていく力をつけていくためには、国内組と海外組とを問わず、すべての選手のレベルアップが必要だと思う。11月のキリンチャレンジ杯でベネズエラと対戦した中、われわれにとって思っていなかったというか、われわれが描いていなかった結果で、応援して下さる方々にとっても喜べる結果ではなかったと承知している。足りなかったものの悔しさを今後の成長につなげていくことが大切だと考えている。E-1選手権でも厳しい戦いが待っていると思う。国内組だけで戦う大会なので、まずは今回の大会に参加するすべての選手がレベルアップすること。国内のJリーグや大学の選手も含まれているが、それが日本サッカーのレベルアップにつながる。今回の大会を経験した選手たちの刺激が波及していって、日本全体のレベルアップにつながればうれしい」

―3バックでも4バックでも原理は変わらないと言っていたが、直近のA代表の試合を見ていてもチームの原理原則や統一が見えてこない。たとえばベネズエラの1失点目。ソテルドからロンドンに合わせられて失点したが、ゾーンとマンツーマンのミックスでどう守れば良かったと考えるか。
「おっしゃるとおり、ゾーンだけとかマンツーマンだけで局面対応しようとは思っていない。2つのことが必要だと思うし、バランス良くできればと思っている。まさに今の場面(1失点目)は原理原則が詰まっているところで、最後は高さや強さというところ、そこで相手に上回られて失点というのはあった。ただ、得点されたのはそのシーンだが、原因は他のところにあったと思うし、それまでの展開の中でボール保持者にファーストディフェンダーがプレッシャーかけられずに、相手に自由にプレーされた。クロスを上げられるシーンはもっと相手に近付き、相手のプレーを限定させていなければいけなかったシーンだった。最後の局面だけでなく、その前のクロスを上げられるシーン、あるいはもっと前で止められることはできた。ただこの場合では、クロスを上げられるシーンで相手に寄せられていれば、バックパスをさせる、後ろを向かせる守備ができていれば得点は生まれなかったと思う。ハーフタイムにも伝えたが、局面で相手に間合いを詰めること、ボールにアタックすることは必要だった。原理原則が見えてこないのはチームの戦術どうこうではないとそのシーンでは言えるかなと。ボール保持者に自由にやらせると、世界の強豪は技術を発揮してきて、我々にとってピンチな局面を作られてしまうことが言える。ボールに近くなればなるほど、ボール保持者にプレッシャーをかけることが、のちのちのディフェンスの助けになるということは、これからも厳しい目を持ってトレーニングから働きかけたいと思う」

―U-22世代の選手が多いが、兼任監督のメリットとして五輪世代をA代表のスタンダードで鍛え上げることがあると思うが、五輪世代を引き上げた狙いは。
「全体的にも言えることだが、U-22の五輪世代の選手たちだけの底上げではなく、他に五輪世代でない選手も伸びしろがある。まだまだ日本の戦力としてレベルアップできると考えている。全体的にこのE-1選手権で厳しい戦いのピッチで戦うことで経験値を上げて、個のレベルアップをしてもらうことが日本の層の厚さにつながっていく。のちのちのさらに厳しい戦いで力を持った選手がたくさんいることで、日本代表としての選択肢を持った戦い、力を持った戦いができるかなと考えている。U-22の選手がたくさんいるが、彼らは東京五輪経由カタールだったり、その後の日本代表の戦力となる可能性を持っている選手だと思うので、ここで経験値を上げてもらいたい。それがのちのちの成果につながってくる。あとは競争の世界では当たり前のことだが、こういう大会で力を発揮できなければ、この競争を生き残ってはいけないということも踏まえて経験してもらえれば、日本のために、選手のために、選手の所属チームのためになると思っている」

―DFが少なくMFが多いが、その意図は。
「戦いの中で3バックも4バックもできるようにとシミュレーションしている。DFが少ないということにおいては、皆さんに見ていただくポジション別の部分では、DFだけ中盤だけ、ボランチだけ、FWだけと捉えられると思うが、一つのポジションだけでなく複数のポジションを、ディフェンスと中盤、中盤とサイド、ディフェンスとサイドだったり、FWにいるけどシャドーや攻撃的中盤もできるという選手もそろっているので、そこはいろいろと短い時間だが可能性を探りながら準備したい。日本の良さは選手が賢く器用にできるところ、中盤の選手で攻守ともに絡める選手が多いのは特長だが、そこを生かしながらいろんなオプションを試していければなと思う」

―仲川選手を選んだ理由、10番を託した理由は。またメンバーは22人だが、リーグ戦の結果が確定してから23人目を追加招集するのか。
●森保監督
「仲川は得点という結果、チームでの存在感という部分でも代表にふさわしい活躍をしているということで選ばせてもらった。11月も初代表の選手をJリーグから選ばせてもらったが、仲川も同様にこれから先の日本代表の戦力になり得る可能性も持っていると思う。一度代表の活動を経験してもらいながら代表のコンセプトを理解してもらうこと。チームで活躍するのはもちろんだけど、チームで活躍した先には代表へのプレーがあること、誇りを持って戦える場があることを知ってもらえればと思っている」

●関塚委員長
「(追加招集について)J1リーグ最終節の終了時点でしっかりと23人で戦いに臨みたいと思っている」

―11月のキリンチャレンジ杯で初招集した4選手が選ばれなかった理由は。また初招集10人のうち、U-22組が大半を占めた一方で仲川が入った。そういった新しい選手の組み込み方の意図は。
「11月のキリンチャレンジ杯から今回招集していない選手だが、まず一回の活動でも代表が何をしているかを考えてもらうには十分だったと思っている。今回の代表に来てもらうだけの実力はもちろんあると思うが、彼らにはこれから先の残された天皇杯、来年に向けて存在感を発揮してもらいながら、チームで結果を出すことと、代表の戦力としてのアピールを続けてもらえれば。

 また11月の選考もそうだが、一つだけの理由ではないので、いろんなことを考えて選考している。まずは日本代表の強化になること、日本代表全体のレベルアップをすること、日本サッカーのレベルアップを少しでもできるということを考えている。今後の厳しい戦いの中で、戦力となり得る選手が数多くいることがより強いチームにつながるし、結果にもつながるし、選択肢もできる。誰か一人が欠けてチームがガタガタになってしまったというのではなく、選手がいろんなことで抜けることは本人としても痛いし、チームも痛いけど、誰が抜けても戦力が落ちないようにという形でやっていく」

(取材・文 竹内達也)
●EAFF E-1選手権2019特集ページ

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