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チームプレー貫きJ得点王…仲川輝人「結果を出せば評価が変わる」

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日本代表MF仲川輝人(横浜FM)

 A代表デビュー戦での悔しさを運命の日韓戦にぶつける構えだ。日本代表MF仲川輝人(横浜FM)は「自分がテレビで見ていた時の、90分間、試合の終わりの笛が鳴るまで何が起こるか分からない試合になる。一瞬たりとも気を抜いちゃいけないし、高い集中力を持っていかないといけない」と力を込めた。

 2019年のJリーグ最優秀選手と得点王をダブル受賞し、大きな注目を浴びながらE-1選手権に乗り込んできた仲川。第1戦・中国戦(○2-1)では出番がなかったものの、第2戦・香港戦(○5-0)では右シャドーのポジションで先発出場し、27歳でのA代表デビューを迎えた。

 ところがいざ試合が始まると、背番号10が自らのプレーで輝く場面は限られていた。序盤の攻勢を右サイドの突破で先導し、DF菅大輝(札幌)の先制ゴールの起点となったものの、その後は相手の警戒が増していく。次第に守備的MFにマンツーマンで密着されるようになり、ボールを受けることさえままならなくなっていった。

 もっとも、そうした中でも所属クラブでも貫いてきたチームプレーへの姿勢は揺らぐことはなかった。「自分が相手を引き付けることで、右サイドだったら(相馬)勇紀がスペースを使えて突破できていたので、それはそれで良かった」。自らを活かすだけなら引いてボールを受ければいいが、相手を押し込むためバイタルエリアに留まり続けた。

 その結果が、90分間ノーゴール。Jリーグで1年間を通じて得点、アシストを量産してきた27歳に立ちはだかった厳しい現実だった。「個人の結果では何もできていない」。客観的な評価とそのように向き合った仲川は、世間から漏れ聞こえる辛辣な評価に対しても「正しいと思うところはある」と素直に受け入れる。

 それでもやはり「チームの活かし方を考えれば、ほんの少しは貢献できていたんじゃないか」という自負もあった。だからこそ「結果を出せば評価が変わる。そういった気持ちになった」。今回のEAFF E-1選手権は3試合で一つの活動。リベンジの舞台はすぐにやってくる。

 18日にはタイトルをかけてぶつかる日韓戦。相手のレベルも数段上がる一方で、組織の中でこそ活きる仲川が輝ける機会も広がるはずだ。「激しくボールにプレッシャーが来ると思うので、この前の試合よりボールを持った時にテンポよく。そういったことを考えながら攻撃に絡んでいければ」。2019年最後の一戦、今季のJリーグを盛り上げてきた国内組の象徴が日本に4年ぶりのタイトルをもたらす。

(取材・文 竹内達也)
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