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鳥栖U-15が神戸U-15を振り切り夏冬2冠王手!2年ぶり日本一かけてG大阪JYと激突

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[12.26 高円宮杯U-15準決勝 鳥栖U-15 3-1 神戸U-15 味フィ西]

 高円宮杯JFA第31回全日本U-15サッカー選手権大会準決勝が26日に行われ、夏冬2冠に挑んでいるサガン鳥栖U-15(九州1)がヴィッセル神戸U-15(関西1)に3-1で勝利した。28日の決勝ではガンバ大阪ジュニアユース(関西2)との対戦になる。

 JFA全日本U-15サッカー大会が18年度で終了したため、今季より中学年代の日本一タイトルは夏のクラブユース選手権とこの高円宮杯U-15の2つになった。そんな令和元年の絶対王者に鳥栖U-15が王手をかけた。

 ただ今大会の鳥栖は厳しい戦い続きとなっている。1回戦の富山U-15戦は延長戦の末に2-1で辛勝。2回戦は前年覇者のFC東京U-15深川をPK戦の末に下すと、準々決勝のForza‘02戦も1-0と1点差を守り抜いての勝利だった。

 ただし森恵佑監督は「厳しい試合が続くことは想定通り」と意に介していない。逆に「その中で選手たちが、次のゲーム、次のゲームと成長していっている」と、逞しさを増すイレブンにより一層の手ごたえを感じているようでもあった。

 この試合でも冷静な試合運びが光った。スコアが動いたのは後半12分、FW浦十藏(3年)がエリア内で倒されてPKを獲得。これをFW楢原慶輝(3年)がしっかりと蹴り込んで、先制点を決める。さらに同23分には楢原のスルーパスに浦が反応。立て続けのシュートがGK、DFに防がれたが、力ずくでこぼれ球をねじ込んで追加点を奪う。浦は今大会4点目。

 その後、後半29分にCKからこぼれ球をFW冨永虹七(3年)に押し込まれて1点差に詰め寄られるが、直後の同30分、ロングパスでDFの裏を取ったFW乗冨璃弥哉(3年)がGKとの1対1を制して、勝利を決定づける得点を決めた。

 神戸とは新チームになってすぐに行ったトレーニングマッチで対戦。その時は0-3で敗れた相手だった。メンバーもほとんど変わらなかったことから、FW鬼木健太(3年)は「絶対にリベンジしてやろうと思っていました」と気合十分に臨んでいたという。

 2年ぶりの日本一をかけて戦う決勝の相手はG大阪JYに決定。強力2トップのFW南野遥海(3年)とFW鈴木大翔(3年)をどう封じるかがポイントになる。今夏、ラオスで行われたAFC U-16選手権2020予選を戦ったU-15日本代表でチームメイトだった主将MF福井太智(3年)は「怖さは分かっているので、そこをどれだけ抑えられるかが大事になる。2人にやりたいようにやらせたら勝てない。徹底的に抑えたい」と力を込めた。

 一方の神戸U-15。2年ぶりに関西リーグを制して冬の日本一を決める舞台に勝ち上がってきていたが、4強で力尽きた。試合後は多くの選手が大粒の涙を流して悔しがっている姿が印象的だった。ゲームキャプテンのMF合田謙信(3年)は「鳥栖はパス回しが上手くてプレッシャーも強かった」と唇を噛む。怪我明けのため途中出場となった主将FW宇治頼人(3年)も「優勝するくらい自信があったので負けたのは悔しい。これだけ泣いたのは初めて。今日の悔しさを忘れないで、これからのサッカー人生に生かしたい」と雪辱を誓っていた。
 
(取材・文 児玉幸洋)

●高円宮杯第31回全日本U-15選手権特設ページ

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