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[ニューバランスカップ]後半に関西学院の反撃許すも、際の部分で勝った東海大仰星が1-0勝利

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東海大大阪仰星高は右SB細野真(左)の決勝点によって1-0で勝利

[1.6 NB CUP準決勝 滝川二高 1-0 桐光学園高 時之栖裾野G]

 第98回全国高校サッカー選手権への出場が叶わなかった強豪48校が、時之栖スポーツセンター(静岡)で優勝を争った「NEW BALANCE CUP 2020 新春高校サッカー強化研修大会」(通称・裏選手権)は6日午前、準決勝を行い、東海大大阪仰星高(大阪)が1-0で関西学院高(兵庫)を下した。

 準々決勝で関西学院を2-1で下した藤枝東高(静岡)が、学校のテストのために準決勝出場を辞退。繰り上げで準決勝に出場した関西学院を東海大仰星が立ち上がりからプッシュする。

 東海大仰星は2分、MF門田悠汰(1年)が持ち込んでから右足シュート。このこぼれ球を右SB細野真(2年)が右足で押し込んで早くも先制に成功した。関西学院は相手をリスペクトしてしまったことに加えて、早すぎる失点をしてしまったことで重心が重くなってしまう。

 対する東海大仰星は展開力を備えたMF松名大輝(1年)と184cmMF廣岡一樹(2年)のダブルボランチがセカンドボールを拾う部分と繋ぐ部分で力を発揮するなど、相手を押し込もうとする。そして、サイドでの連動したパスワークなどからゴールへ迫り、FW小村和世(2年)やMF小亀将治(2年)がシュートへ持ち込む。

 関西学院はなかなか立て直すことができなかったが、その中で左SB福島淳平(2年)が対人守備やポゼッションの部分で存在感。何とか0-1で食い下がると、後半は4-2-3-1へのシステム変更とともにボールを落ち着いて繋ぐことで流れを引き寄せる。

 東海大仰星は廣岡が「大会通して前半に押し込むことができたんですけれども、ほとんどの試合で後半、自分たちの陣地で試合をすることになってしまったのが今後の課題だと思います」と振り返ったように、後半は我慢の展開となった。

 関西学院は左MF田村亮弥(1年)が鋭い仕掛けでFKを獲得。そしてMF吉田直人(2年)のFKからゴール前であわやのシーンも作り出した。エースFW坂本龍之介(2年)中心に反撃を継続。そして、CB東昂希(1年)が決定的なシュートを放つシーンもあったが、全体的に最後のところで精度を欠き、同点に追いつくことができない。

 東海大仰星の良さは危険なシーンでしっかりとDF陣が足を出したり、身体を投げ出したりできるところだ。ボールを保持されても素早い寄せを続けるなど、際のところで相手のシュートやラストパスを制限。昨年からメンバーが大きく入れ替わっており、まだまだ甘いところも多い。それでも、廣岡やCB神戸浩暉(2年)、GK岡田稜(2年)らがやるべきことを体現し、3試合連続となる1点差勝利で決勝進出を決めた。

 東海大仰星は自分たちの力が無いと認めた上で、全員でサッカーを作り上げていく考えだ。仲間の弱点をカバーし、強みを作り出していくこと。主将のMF村上陽斗(2年)は「(今年の良さは)全員がある程度喋れるところと最後のところで踏ん張れるところ。(力がないことは)全員が分かっていることなので。今年は個人で抜ける選手とか個人の能力でカバーできる人が少ないので、本当に全員でサッカーを展開していきいたい」と力を込めた。

 中務雅之監督は「どれだけ(弱いということを)自覚してできるか」。日頃から甘さを消していかなければ、大事なところで甘さが出てしまう。村上も「シンドい時間帯とか、0-0の拮抗した時に甘さが出てきたりすると思うので、引き締めてまたみんなでやっていきたい」と誓っていた。激戦区・大阪を勝ち抜くために、「結束力がある」(中務監督)という世代は、全員で自分たちのサッカーを突き詰めていく。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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