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J再開カードの“一斉リーク”に琉球前社長らが異議「成熟度が問われている」…原副理事長もライブ配信で言及

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原博実副理事長

 FC琉球の前社長で今年4月からは事業担当を務めている三上昴氏が9日、自身のTwitter(@SubaruMikami)を更新し、Jリーグ再開後の対戦カードが公式発表を待たずに報じられていることに異議を投げかけた。

 琉球が所属するJ2リーグは6月27日に再開予定。同日開幕のJ3リーグ、7月4日に再開するJ1リーグとともに再開初戦の対戦カードが8日夜から、スポーツ紙を中心とする報道機関から次々に報じられていた。Jリーグは今月15日に正式な対戦カードを発表する予定としている。

 三上氏は「Jリーグ再開の日程が公式の発表を待たずにリークされている。この情報の確からしさはわからないけど、公式発表前に世に出ることに対しての深刻さを受け止めたほうがいい」と指摘。「そしてこれまでこういったことは1度や2度のことではない。情報を扱う慎重さと深刻さへの認識で業界のレベルがわかってしまう」と警鐘を鳴らした。

 また自身はゴールドマンサックス証券出身。「金融機関はかつてインサイダー取引などで逮捕者などが出たということもあり、規制が厳しい。メールやチャットだけではなく、電話もすべて録音され、管理されている。その環境でキャリアを過ごすと情報を扱うことの重要性を身をもって学ぶ。そうなると必然的に注意深くなり、自分の仕事の重要度を知る」と述べ、「情報そのものの重要度ではなく、情報を扱うものの成熟度が問われている。それは個人の問題として片付けることができるかもしれないが、根っこは業界自体の成熟度である」とリーグの責任を断じている。

 さらに今季からJ3リーグに参戦中のFC今治で経営企画室長を務める中島啓太氏も同日、自身のTwitter(@keitanakajiman)に「え!Jリーグ再開の対戦カードって発表されたの?!Jリーグクラブの職員ですが、15日に公表と聞いていました。何か真実かは自分自身で見極めてくださいね。僕は15日を待ちます」と投稿。「方向性の共有、決定、公表。これらは似て非なるものです。方向性の共有の段階で『これで決まったらしいよ!』と外部に事前通達することで、後でとんでもない目に合う事もあります。日程調整以外の面でもこの1ヶ月でどれほどその事案が起きたか。その場合自分だけじゃなくて他者にも迷惑がかかる」とリーグへの不信感を述べている。

 この件については同日午後8時にスタートしたリーグ公式Youtubeチャンネル『JリーグTV』のライブ配信で、原博実副理事長も言及。「一部なんか開幕カードが出てるんだけど……」と切り出した上で「日程くん(日程を決めるコンピュータの愛称)を回して組んでいく時にクラブを早めに連絡しないといけない。バスとホテルの手配、テレビ局との交渉、チケットのこともある」と釈明。「それが一部、合っているか分からないけど出てしまった」と経緯を明かした。

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