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10年以降のインハイ福岡県代表成績_“赤い彗星”東福岡が史上7度目の全国連覇!!

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19年大会は東福岡高が出場。初戦で清水桜が丘高に競り負けた。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[2010年以降のインターハイ福岡県代表校成績]

 2010年以降のインターハイ福岡県代表は、14年、15年大会で東福岡高が全国連覇を成し遂げている。インターハイ連覇は07年、08年大会の市立船橋高(千葉)以来、史上7度目(市立船橋が2度達成)の快挙だ。14年大会は6試合で計26得点を叩き出した。作陽高(岡山)との初戦を6-0、神戸弘陵高(兵庫)との2回戦を8-1で大勝。山梨学院高(山梨1)との3回戦はエースMF中島賢星主将(現岐阜)の決勝点やGK脇野敦至(→国士舘大)の好守などによって山梨学院高(山梨1)に1-0で競り勝った。MF近藤大貴(→国士舘大)やCB小笠原佳祐(現熊本)がチームを支え、“和製クリロナ”ことMF増山朝陽(現福岡)とMF赤木翼(→九州産業大)の両翼や大会得点王のFW木藤舜介(現FC大阪)、中島らが破壊力十分の攻撃を繰り出した東福岡は、鹿児島実高(鹿児島)、青森山田高(青森)にも撃ち勝って決勝進出。大津高(熊本)との九州勢対決となった決勝では先制されたものの、後半33分に赤木が同点ゴールを奪い、延長戦に持ち込む。そして延長前半4分、左SB末永巧(→九州産業大)が約50mのスーパーゴールを決めて逆転。その後も2年生FW餅山大輝(現ヴェルスパ大分)と増山が加点して4-1で17年ぶり2度目の優勝を果たした。

 翌15年大会は四日市中央工高(三重)との初戦を逆転勝利でスタート。ともに前回大会優勝メンバーのMF中村健人主将(現鹿児島)と脇野、CB福地聡太(→同志社大)、FW毎熊晟矢(現長崎)を軸に2年生のMF藤川虎太朗(現磐田)やMF鍬先祐弥(現早稲田大)らも奮闘。ハードワークする姿勢が徹底されていた東福岡は、MF三宅海斗(現鹿児島)や餅山の貴重なゴールによって日大藤沢高(神奈川2)、履正社高(大阪2)を破る。そして、立正大淞南高(島根)との準決勝で藤川がハットトリックの大活躍。5-2で勝った東福岡は、決勝で市立船橋高(千葉2)と激突した。前半20分、三宅が右サイドから中央方向へ切れ込み、左足一閃。豪快な一撃を決めて先制点を奪う。後半アディショナルタイムに直接FKを決められて追いつかれたものの、1-1で突入したPK戦で6人全員が成功。後攻・市立船橋の6人目のシュートが枠を外れ、2連覇を達成した。

 東福岡は藤川やCB児玉慎太郎主将(現同志社大)、左SB小田逸稀(現町田)、MF高江麗央(現町田)、FW佐藤凌我(現明治大)を中心に3連覇を狙った16年大会初戦で昌平高(埼玉1)に逆転負け。MF福田湧矢(現G大阪)とCB阿部海大(現岡山)を攻守の要に臨んだ17年大会は初戦を5-0で快勝したが、2回戦で青森山田高(青森)に競り負けた。右SB中村拓海(現FC東京)やFW大森真吾(現順天堂大)、GK松田亮(現東京国際大)、MF福田翔生(現今治)らを擁した18年大会は2勝したが、3回戦で三浦学苑高(神奈川1)に敗れてベスト16。大黒柱のMF荒木遼太郎主将(現鹿島)を怪我で欠いた19年大会は初戦敗退だった。また、GK岩﨑知瑳(現鹿児島)とGK馬渡洋樹(現岡山)が3年生だった12年大会は、八千代高(千葉2)に2-1で勝利したが、2回戦敗退。MF松田天馬(現湘南)やFW木戸皓貴(現福岡)、CB熊本雄太(現山形)らを擁し、開催県第1代表として出場した13年大会は初戦で滝川二高(兵庫)に0-1で敗れている。

 筑陽学園高は10年大会で初出場。大会優秀選手に選出されたCB大武峻(現磐田)や2年生GK中島宏海(元盛岡)を中心とした堅守とMF小室和也(→山梨学院大)、MF大原浩次(→日本文理大)の貴重なゴールによって岐阜工高(岐阜)、水橋高(富山)、作陽高(岡山)にいずれも1-0で勝ち、準々決勝へ進出する。4強入りを懸けた桐光学園高(神奈川1)戦は先制されたものの、小室のゴールで同点。PK戦へ持ち込んだが、3-5で敗れた。主将の中島宏や2年生FW金森健志(現鳥栖)、2年生CB中島大貴(元鳥栖)を擁した11年大会は、初戦で前橋育英高(群馬)に1-4で敗れている。

 13年大会では九州国際大付高が開催県第2代表として初出場。大黒柱のMF山下敬大(現千葉)をはじめ、左SB岩崎尚将(→桃山学院大)、MF田村勇斗ら力のある選手を擁していた九国大付はGK白川健太の活躍で新潟明訓高(新潟)とのPK戦を勝利する。2回戦はMF末廣直紀(→九州国際大)と山下のゴールによって2-0で遠野高(岩手)に勝利。3回戦では優勝校の市立船橋から山下が2ゴールを奪ったが、2-4で敗れている。

以下、10年以降のインターハイ福岡県代表校成績 ※()内は出場回数

[2019年]
代表校:東福岡高(17)
1回戦 0-2 清水桜が丘高(静岡)

[2018年]
代表校:東福岡高(16)
1回戦 2-1 矢板中央高(栃木)
2回戦 3-0 浦和南高(埼玉2)
3回戦 1-2 三浦学苑高(神奈川1)

[2017年]
代表校:東福岡高(15)
1回戦 5-0 明徳義塾高(高知)
2回戦 1-3 青森山田高(青森)

[2016年]
代表校:東福岡高(14)
2回戦 2-3 昌平高(埼玉1)

[2015年]
代表校:東福岡高(13)
2回戦 4-1 四日市中央工高(三重)
3回戦 2-1 日大藤沢高(神奈川2)
準々決勝 1-0 履正社高(大阪2)
準決勝 5-2 立正大淞南高(島根)
決勝 1-1(PK6-5)市立船橋高(千葉2)

[2014年]
代表校:東福岡高(12)
1回戦 6-0 作陽高(岡山)
2回戦 8-1 神戸弘陵高(兵庫)
3回戦 1-0 山梨学院高(山梨1)
準々決勝 4-2 鹿児島実高(鹿児島)
準決勝 3-1 青森山田高(青森)
決勝 4-1(延長)大津高(熊本)

[2013年]
第1代表校:東福岡高(11)
2回戦 0-1 滝川二高(兵庫)

第2代表校:九州国際大付高(初)
1回戦 0-0(PK4-2)新潟明訓高(新潟)
2回戦 2-0 遠野高(岩手)
3回戦 2-4 市立船橋高(千葉1)

[2012年]
代表校:東福岡高(10)
1回戦 2-1 八千代高(千葉2)
2回戦 1-2 立正大淞南高(島根)

[2011年]
代表校:筑陽学園高(2)
2回戦 1-4 前橋育英高(群馬)

[2010年]
代表校:筑陽学園高(初)
1回戦 1-0 岐阜工高(岐阜)
2回戦 1-0 水橋高(富山)
3回戦 1-0 作陽高(岡山)
準々決勝 1-1(PK4-5)桐光学園高(神奈川1)

14年大会はMF中島賢星主将(左)とMF増山朝陽を中心に圧倒的な攻撃力を発揮して優勝(写真協力=高校サッカー年鑑)

15年大会はMF中村健人主将(右端)らがハードワークを徹底。全員で連覇を勝ち取った(写真協力=高校サッカー年鑑)

※禁無断転載(C)高校サッカー年鑑、ゲキサカ


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