beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

身長194cm、ナショナルGKキャンプ歴持つ大器。2年生GK谷口璃成は目標へ向かって明秀日立で成長中

このエントリーをはてなブックマークに追加

明秀日立高の大器、身長194cmの2年生GK谷口璃成

[7.19 練習試合 流通経済大柏高 4-0 明秀日立高 流通経済大柏高G]

 今後に注目の大器が茨城の新鋭、明秀日立高にいる。GK谷口璃成(2年)は身長194cmの超大型守護神。香川県の高松市立勝賀中2年時にナショナルGKキャンプメンバーに選ばれた経歴を持つ谷口は、関東で一歩一歩成長を続けている。

 この日は千葉の名門、流通経済大柏高との練習試合A戦に先発フル出場。試合開始直後に相手の注目エースFW森山一斗(3年)にゴールを破られたが、その後の危ないシーンを凌いで接戦を演出した。

 2本目立ち上がりには、身体の大きさを活かして角度のない位置からのシュートを2本連続でセーブ。2本目は安定したクロス対応も光った。超大型だが、比較的スムーズな身のこなし。1タッチパスを含めてポゼッションにトライするなど、自分のやれることを示していた。

 ただし、味方DFを動かす部分やポゼッションの部分、シュートセーブの部分はまだまだ課題も。2本目13分に連係ミスから2点目を奪われると、その後はシュートへの判断が悪く2点を追加されてしまう。試合終了間際に横っ飛びで豪快なセービングをするシーンもあったが、本人とっては悔しい試合となった。

 対戦した流経大柏のGKは、日本高校選抜の松原颯汰(3年)だった。谷口は松原のセービングやビルドアップなどのプレーを目の当たりに。そして、「(松原選手は)素直に代表レベルだなと。自分は今日4失点してしまって、自分たちも結構チャンスがあって、でも(松原選手は)そこで失点しないというところに関して、自分に足りないところだなと思いました」と分析し、「自分もあのレベルまでいかないといけない」と引き締めていた。

 谷口は小学3年時にGK生活をスタート。当時は香川県内でも全くの無名で勝賀中進学後もトレセンに選ばれていなかったという。だが、2年時に初めて香川県トレセンに選ばれると、そこから四国トレセン、ナショナルトレセンメンバーへとステップアップする。そして、当時すでに185cmの身長を持っていた谷口は18年2月、GK梅田透吾(現清水)やGK相澤ピーターコアミ(現千葉)、GK高橋一平(現神戸U-18)らとともにナショナルGKキャンプメンバーに選出。各世代を代表するGKたちとともにトレーニングする機会を得た。

 高校進学時にはJクラブユース、強豪校から誘いを受ける存在に。その中で明秀日立への進学を決断する。大塚義典GKコーチや萬場努監督の熱心な誘いを受けたこと、また三重まで移動して見学したインターハイの明秀日立対藤枝東高戦で、明秀日立のGK木村謙一(現中央学院大)がチームを勝たせる活躍をしたことも大きかったようだ。「自分もこうなりたいなと思いました」。四国から茨城への挑戦には不安もあったという。だが、「それ以上に、自分の夢とか目標のために」と言い切るGKは、明秀日立進学後の精力的な1年強で進化を遂げている。

 筋力、肉体強化に励み、体重は8kgも増加。大塚GKコーチから与えられた「安定感」「クロス」「ビッグセーブ」という3つのテーマを表現できるように自分を貪欲に磨いてきた。大塚GKコーチは「クロスは良くなりました」と認め、今後も3つのテーマを求めながら、自信や責任感を植え付けさせていく考えだ。

 谷口は理想とする姿を「ビルドアップに積極的に参加していって、クロスやシュートストップなど失点をしないGKに。チームの核となるように。自分がいれば失点しない、勝てると思われるようなGKになりたいと思っています」と誓う。

 同じく長身で、シュートストップなどに秀でたGKティボー・クルトワ(レアル・マドリー)が憧れの存在。その谷口の目標は、壮大だ。「最終目標は日本代表になって、世界で活躍することなので、その目標に向かって今しかできないことにちゃんと向き合って成長していきたいと思っています」と力を込めた。今は先を見すぎることなく、地に足をつけて努力するだけ。ブレずに目標へ向かって前進し、目標を実現させる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020

TOP