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“スペシャルな”「ドリブル」「技術」持つ2人が常勝軍団へ!鹿島が昌平高MF須藤直輝とMF小川優介の加入内定を発表!!

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鹿島アントラーズ加入が内定した昌平高MF須藤直輝(右)とMF小川優介

 “スペシャル”な特長を持つ2人が常勝軍団へ加入する。鹿島アントラーズは30日、昌平高(埼玉)のMF須藤直輝主将(3年)とMF小川優介(3年)の21年加入内定を発表した。鹿島が1つの高校から2選手を同時に獲得するのは、13年に大津高(熊本)のDF植田直通(現セルクル・ブルージュ)とFW豊川雄太(現C大阪)が加入して以来。昌平高の現3年生のプロ入りは、新潟内定FW小見洋太(3年)に続いて3人目となる。

 須藤は強豪・昌平で1年時から10番を背負ってきた「スーパーエース」。今年度の高校サッカーを代表する存在の一人だ。昨年度の全国高校選手権では、2年生ながらゲーム主将を務め、2ゴールの活躍。チームの8強入りに貢献し、大会優秀選手に選出された。1年時から日本高校選抜候補に名を連ね、U-15日本代表、U-16日本代表、U-17日本代表候補も経験。その最大の武器は非常にシャープかつトリッキーなドリブルだ。テクニックとアイディアを駆使した仕掛けから多くのチャンスを作り出し、ゴールを決めて評価を高めてきた。

 複数のオファーを受けた須藤は今月、当初設定していた期日を延長するほど熟考した末に鹿島入りを決断。「最多タイトル数を持っている常勝軍団だし、勝ちにこだわる、凄く伝統のあるチームでプレーしたいと思ったのもありますし、あと今、ザーゴ監督の下で若手選手が躍動しているというところが凄く刺激になって、自分もそこにかかわっていきたいと思い、鹿島アントラーズに決めました」。進路が注目された逸材は、鹿島でプロ生活をスタートする。

 一方の小川は超絶技巧のボランチ。2年時から昌平のスタメンを勝ち取り、昨年度の全国高校選手権では須藤とともに全3試合で先発フル出場した。大会優秀選手選出こそ逃したものの、チームの中心として攻撃をコントロール。相手の動きをギリギリまで見極められる目と圧倒的な技術力によって存在感を放ち、Jクラブから関心を寄せられる存在となった。

 だが、実績のあった須藤と異なり、今夏までオファーはゼロだった。新型コロナウイルスの影響で練習参加できなかったことも影響。加えて、小柄で細身の小川は大学からの評価も分かれていた。それでも、大活躍した昨年末のプリンスリーグ関東参入戦からその技術に注目し続けていたという鹿島が、9月に入ってオファー。小川は「(プロ入りできたとしても)J2やJ3からという気持ちでいたところで鹿島から来たので、ビックリしました。トップレベルの選手、トップレベルのスタッフ、トップレベルの環境という……とりあえず凄いというか、J1でも強いチームですし、優勝している回数も一番多い。『そんなところから(オファーが)来る?』という信じられないというか、そういうイメージです」と当時の心境を明かす。トップクラブからのオファーに不安もあったというが、自分の技術と目、考える力に自信を持ち「2度と無いかもしれないチャンス。覚悟を決めるしか無い」と鹿島入りを決断した。

 ともに身長は160cm台と小柄。だが、2人には“スペシャルな”武器がある。須藤は小川について、「今まで見てきた選手の中で一番上手いなと思うのが優介」と語り、小川は須藤について「絶対に須藤のところで取られないですし、須藤のところにボールが入ったら攻撃のスイッチが入る」と賞賛。須藤のドリブルとチャンスメーク力、小川の技術は鹿島の強化担当からも直接評価を伝えられた部分だという。だからこそ、彼らは自分たちの「色」を鹿島で出していく決意だ。

 須藤は「自分のドリブルは絶対に負けないというか、人が持っていないものを持っているという思いはあります。行くからには、『オレらの色を出してやっていこうよ』というのは(小川と)話しています」と説明。また、小川は「自分と須藤には他の人から見たら異質というか、人とは違うものを持っていると思うので、そこを鹿島でも驚かせたいというか、見せてやりたい」と意気込んでいる。もちろん、鹿島が重視してきた戦う部分やハードワークする部分にも全力に取り組んでいく構え。その上で自分たちの武器によって“鹿島を変える”くらいの活躍を狙っている。

 昌平の藤島崇之監督は須藤に「(彼のプレーは)見てて面白いのはあると思いますが、その面白さは魅了するだけでなく、ある意味、結果だと思う。数字にこだわらないといけない」と求め、小川には「技術的な部分は僕も割と“スペシャル”だと思っていて、どれくらい通用するのか見てみたい。掴むチャンスはあると思う。継続してやるということが大切」と期待した。

 常勝軍団に加わる須藤は、「自分の武器のドリブルやチャンスメークでチームに貢献するというのは求められていると思うし、あの安部裕葵選手(現バルセロナ)みたいなプレーを求められているのかなと思っています。サッカーは勝ちにこだわってこそ楽しいものだと思っていますし、まず勝ちにこだわるところとか、ドリブルとか、チャンスメークとか、オッと思うようなプレーをサポーターさんには見て頂いて、サッカーって楽しいって思ってもらえるようにやっていきたいと思っています」。勝つことに加えて見る人を楽しませることを誓う。

 そして、小川は「(スカウトからの評価は)『技術』という二文字で言っていたんですけれども。あとは『(体型、プレースタイルの似ている)川崎フロンターレの大島選手みたいになって欲しい』、というお話でした。(大島は)持ち運べるし、最後のフィニッシュまで行けるし、シュートを決めるし、守備もできますし、目標としたい選手。スカウトの方にも言われた『技術』という部分では他の人には負けたくないと思っているので、そこは見て欲しいです。『成長し続けてやるぞ』という強い気持ちで鹿島にも挑めたらなと思っています」と技術を磨き、課題を改善して“鹿島の大島僚太”のような存在になることを目標に掲げた。

 今年、高体連から鹿島へ加入したMF荒木遼太郎(東福岡高出身)とMF松村優太(静岡学園高出身)、そしてFW染野唯月(尚志高出身)が躍動中。鹿島ユース出身のGK山田大樹含めて、新人たちがそれぞれのストロングポイントや“鹿島スピリッツ”を発揮しながらJ1の舞台で躍動している。昌平高から加入する2人も日々成長を続け、ピッチで自分たちの「色」、“スペシャルな武器”を表現して鹿島に新たなタイトルをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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