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新型コロナによる校内クラスター激震、活動再開から8日で初戦の市立船橋が4発発進「ギリギリのところでやっている」

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GKをかわして得点したMF坪谷至祐(2年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 全国高校サッカー選手権1回戦 市立船橋4-1佐賀東 フクアリ]

 第99回全国高校サッカー選手権の1回戦が31日に行われ、フクダ電子アリーナの第2試合では市立船橋高(千葉)が佐賀東高(佐賀)に4-1で勝利した。来年1月2日の2回戦では、那覇西高(沖縄)と対戦する。

 優勝候補の市立船橋に激震が走ったのは今月上旬のこと。県内のライバル校である流通経済大柏校を2年連続で県大会決勝で破って全国大会に向けて調整していた市船だったが、校内で新型コロナウイルスの感染者が100名を超すクラスターが発生したことで、12月9日から学校活動の休止を余儀なくされた。

 サッカー部の活動も例外ではなく、保健所から14日間の健康観察期間を設けるように指導を受けたために、選手権を前に大幅な調整の遅れを余儀なくされた。ただそんな中でもオンラインでのミーティングで意思統一を図り、23日になってようやく活動の再開が許されてからは、とにかくコンディション作りを最優先に調整を行ってきたという。

 迎えた選手権初戦、前半は固い試合になったが、終了間際の40分、市船は右サイドを豪快に駆け上がったDF長田京兵(3年)のシュートが左ポストに跳ね返ると、逆サイドから走り込んだDF木内拓海(3年)が右足で突き刺し、先制点を奪って前半を折り返す。

 後半に入ると6分にFW加藤想音(3年)がドリブルで持ち込むと、 MF坪谷至祐(2年)が入れ替わってエリア内に侵入。GK山口凜(3年)もかわして追加点を奪うと、同9分にはMF佐久間賢飛(3年)の縦パスか加藤が右足で豪快弾を突き刺して、リードを3点に広げた。

 後半に入ってようやくシュートを打ち出した佐賀東も後半18分、MF小屋諒征(3年)のミドルで1点を返す。しかし同37分に市船はMF丸山侑吾(1年)の右クロスにゴール前に走り込んでいた木内がこの日2点目を合わせて勝利を決定づける。1失点したものの安定した試合運びをみせた市船が、初戦を快勝した。

 波多秀吾監督は「少し硬さもありましたが、前半終了間際の得点がすごく大きかった。佐賀東さんの技術の高さ、上手さに苦しめられたが、結果的に勝つことができて、選手たちを褒めたい」と総評。昨年果たせなかった2年越しの就任後選手権初勝利にホッとした表情を浮かべると、「コンディショニングが重要。この1週間もギリギリのところでやっている。まずは休養をしてコンディショニングを合わせていきたい」と年明けの2回戦に目を向ける。

 主将DF石田侑資(3年)も「自粛期間に入ったときはみんな落ち込んでいたけど、やるべきことを理解してやろうとやってきた」と結果に胸を張ると、「自分たちが目指しているのは日本一。その過程でこれからの試合があるので、一戦一戦、自分たちのサッカーを見せながら、楽しみながらプレー出来ればなと思います」と気合を入れ直した。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2020

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