beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

徳島から沸かせ、元気づけ、“日本の宝”、世界へ。日大藤沢の超大型FW鈴木ワディが徳島内定会見

このエントリーをはてなブックマークに追加

徳島ヴォルティス加入内定の日大藤沢高FW鈴木輪太朗イブラヒーム

 “日本の宝”になって、世界へ――。徳島ヴォルティス加入内定の日大藤沢高(神奈川)FW鈴木輪太朗イブラヒーム(3年)が8日、同校で行われた入団内定会見に出席し、抱負を語った。「(コロナ禍で世界に元気がない中で) 徳島から沸かせられるような、プレーで元気づけられるような選手になりたいです」。1年目の目標は開幕スタメン。徳島で活躍し、将来はプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドでプレーするという大志を抱いてプロの世界に飛び込む。

 “ワディ”こと鈴木は、日大藤沢の佐藤輝勝監督から「日本の宝になるぞ」と言われつづけてきた大器だ。ガーナ人の父と日本人の母を持つ鈴木は、身長192cmの超大型ストライカー。03年の早生まれで、これまでU-16日本代表、U-18日本代表候補にも選出されている。当初は大学進学が有力となっていたが、昨年8月の返答期限日深夜に本人がプロへのチャレンジを決断。その後複数のJクラブから関心を寄せられる中、昨年12月に練習参加した徳島からの内定を勝ち取った。

「(徳島は)凄い雰囲気も良いですし、ウェルカムな感じを受けて、その中で選手がのびのびとやっていて、本当にサッカー面では良い意味で激しくて、競争力の高いチームだったので、ここにいれば間違いない、行きたいと思いました」

 この日の会見に同席した徳島強化部の高本詞史スカウトは、「十分に(代表や、世界へ行く)それだけのポテンシャルはあると思う。思い切ってプレーしてもらいたい」と期待する。徳島はコロナ禍でスカウティングできない時期から鈴木をピックアップ。実際、高本スカウトが初めて直にチェックしたのは昨夏の練習試合だったというが、「僕はパッと見て、という部分を大事にしているのですが、第一印象が良かった。一際サイズ感がある。しなやかに動けるというストロングがあった」と振り返る。

 鈴木の怪我や選手権予選によって練習参加は12月までズレ込んだが、「(Jリーガーの中でも)やれることをしっかりできていた」(高本スカウト)。練習参加でアピールに成功した鈴木は、体格面やしなやかさ、ゴールを貪欲に目指す姿勢も評価され、正式オファーを受けた。

 丁寧にボールを動かす徳島のターゲットマンとして、アタッキングサードからゴールへ向かっていくストライカーとして期待されての徳島加入。また、鈴木は練習参加序盤から徳島の先輩たちから「ペレ」と親しまれ、期間後半にはクラブハウスに“サッカーの神様”FWペレの写真が置かれるなど、早速チームメートから人気を得ているようだ。

 190cm超の長身でしなやかな動きができる才能はやはり魅力。日大藤沢の佐藤監督は入学前の中学3年時から鈴木に「日本の宝になるぞ」と声を掛け続けてきたのだという。高校1、2年時は筋トレを行わず、日大藤沢特有のコーディネーショントレーニングで身体の使い方を身に着けてきた。日によっては1時間かけることもあるコーディネーションによって、大きな身体を思うように動かせるようになり、3年生になってからコロナ禍で精力的な体作り。加えて、佐藤監督は「厳しさが栄養になると信じてやっていた」と説明していたが、2年時まで簡単にポジションを与えられず、壁を越えようともがいてきたことで逆算してものを考える力などを得ることもできた。

 本人も「(満足感を得ることなく)上だけ見れたので。(2年時の)選手権で全国に出て負けた時も(来年は)絶対にと思えたし、出られなかった自分が不甲斐なくて悔しかった。それが良い意味で今に繋がっている」と感謝。佐藤監督は07年の監督就任後初の高卒Jリーガーとなる教え子に対して「柔らかくて、走れて、高さがある。面白いと思います。正直、まだ完成していないと思う。(でも)未だに日本の宝になると思っているので。いつか、日本を救うんじゃないかと思っている」と改めて大きな期待を口にしていた。

 鈴木は「一番大きな目標はプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドでプレーすることなので、一つ一つステップ踏んで、最終的にそうなっていたいなと。ポグバとかラッシュフォードとか好きな選手がいて、サッカーも好きで小さい頃からやるならあそこかなと。25、26でプレミアに飛び込みたい。1年目の目標は開幕スタメン。大口になってしまうんですけれども、目標は高い方が良いと思う」。まだまだ武器とは言い切れないヘディングなどをがむしゃらに磨いて行く構えだ。本人はあえて口にしなかったが、佐藤監督の言うような“日本の宝”になれば、夢の実現にも近づくはず。高さと柔らかさを兼ね備えた注目の素材が徳島で成長・活躍し、世界へ羽ばたく。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2020
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2020シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP