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北九州の観客数過大計上、過去最長9年も罰金は過去最少200万円「悪質な意図による捏造や改ざんではない」

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オンラインブリーフィングに出席した村井満チェアマン

 Jリーグの村井満チェアマンが12日、第2回臨時実行委員会後のオンラインブリーフィングに出席し、ギラヴァンツ北九州で発覚した入場者数の水増し問題について説明した。過去の類似事例との比較については「最も長い期間、最も多い試合数ということは重く見た」としつつ、「悪質な意図による捏造、改ざんがあったわけではない。そこは減軽要因だった」と明かした。

 リーグ側の発表によると北九州はJ入会を果たした2010年以降、15〜16年の2年間を除いた約9年間にわたって、リーグ規約規程による入場者数の算定方法を用いず、本来であれば入場者に算入できないはずの運営ボランティア、運営スタッフ、出店者、メディア関係者を入場者数として計上していた。その結果、20年第19節までのホームゲーム全159試合で、1試合あたり50人から130人程度、過大な入場者数を公式記録に記載していたという。

 経緯を説明したコンプライアンス担当の萩原和之氏によると、問題は昨年9月24日に外部からの匿名通報で発覚。クラブ関係者をはじめ、すでにクラブを離れている当時の担当者にもヒアリングを進めていった結果、問題の内容が明らかになったという。過大計上の対象外だった15〜16年の2年間は、当時の担当者から「確実により分けていた」という証言を取得。正確な入場者数は「最終調査中」のため、あらためて発表されるという。

 Jリーグは裁定委員会に諮問した結果、北九州にけん責と罰金200万円の処分を下した。観客入場数関連の処分では、10年大宮の2000万円(制裁金)、17年の長崎の300万円(制裁金)、20年の秋田の400万円(罰金)といった過去の水増し事案に比べて少額にとどまった。

 村井チェアマンは「過去で言えば大宮の事案、長崎の事案、秋田の事案があった。今回は悪意や意図、改竄といった悪質なものはなかったが、初歩的なカウントの方法に関しては、入会の前にも後にも繰り返し伝えており、運用できなかったことについて残念に思っている」と述べた。

 加えて村井チェアマンは入場者数の計上方法にも言及。「30年近く前の手法ですべてのゲートでカチカチとカウントしているが、この間には技術の進歩もある」とし、詳細な入場者データを取得する必要性を認識しつつ、「クラブだけの改善努力だけではなく、リーグもそうしたチケッティングのあり方に努力していくことを今日(の臨時実行委員会で)も約束した。リーグ、クラブ合わせてこうしたことのないよう申し合わせた」と語った。

(取材・文 竹内達也)
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