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開幕先発も出番激減…「壁にぶつかっていた」ルーキー横浜FM樺山がプロ初ゴール!!

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[4.28 ルヴァン杯D組第4節 仙台2-5横浜FM ユアスタ]

 横浜F・マリノスFW樺山諒乃介が前半33分、得意のカットインから待望のプロ入り初ゴールを決めた。「ファーストタッチがうまくいかなかったけど、自分の得意なゾーン。イメージ通りに、最後はリラックスして決めることができた」。プレータイムは前半の45分間のみにとどまったが、アタッカーとしての大きな一歩を踏み出した。

 興國高から今季加入し、高体連出身選手としてDF松田直樹以来26年ぶりの開幕スタメン入りを果たした注目のルーキー。それでも最近は「壁にぶつかっていた」という。

 開幕節の川崎F戦で45分間、第2節の広島戦で17分間のプレータイムを獲得した樺山だったが、その後の9試合では2試合の後半アディショナルタイムに出場したのみ。負傷離脱していた攻撃陣が続々と復帰し、新戦力の外国籍選手も合流してきたこともあり、次第に存在感を失っていた。

 それでも樺山のモチベーションが落ちることはなかった。励みになったのは実績豊富なチームメートの存在だったという。

「練習でもすごい人たちと常に一緒にやっている。盗むところだらけ。『なんで出られへんのやろ』と変に人のせいにするんじゃなく、自分に課題があるのはわかっていた。いまは自分が試合に出ることより、自分が成長するために、どう先輩たちから盗んでいくかを意識していた。活躍も見ていたし、練習から聞いたり見たりして学ぶようにしていた」。

 そう周囲からの刺激を振り返った樺山は「決定力とプレーの質が自分の課題だと思っていたので、練習でもイメージしながらプレーしていた」と努力を継続。その成果がこの日、3月3日のルヴァン杯仙台戦以来1か月半ぶりとなった公式戦の先発機会で発揮されたようだ。

 もっともその一方、この日もハーフタイムで途中交代を告げられるなど、チーム内の序列を感じさせる起用法となった。アンジェ・ポステコグルー監督は「フィットネスの部分で45分が限界と見ていた。もう少し上げていかないといけない」と理由を説明。その上で「まだまだできる選手。信じてコンディションを上げてもらって、90分マリノスのサッカーができるように鍛えてほしい」と期待も語った。

 樺山はそうした立場をまっすぐに受け止め、「点は取ったのは良かったけど、それ以外のプレーは課題だった」と厳しい自己評価も語った。「結果を残すためにずっと自分の中で壁にぶつかっていたので、このゴールがこれからのプレーにいい意味で響いてくるのかなと思う」。まずは自身の現状と向き合い、一歩一歩成長を続けていくつもりだ。

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