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[Rookie League]新生・韮崎のMF野口が先制点。「レベルが高い」リーグ戦で個とチーム力磨く

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韮崎高MF野口隼(9番)は全国出場、全国での活躍を目指す

 インターハイ優勝、選手権5年連続4強以上などの輝かしい歴史を持つ山梨の名門、韮崎高は21年シーズンから新たなスタートを切っている。元日本代表MFの中田英寿氏と韮崎高の同期で、主将を務めていた小泉圭二新監督(前・北杜高監督)や、1年生チームを率いている岡慎吾コーチ(前・笛吹高監督)へ指導体制が移行。1年生チームは24日に「2021関東 Rookie League」Bリーグ開幕戦で鹿島学園高(茨城)と対戦した。

 その韮崎は前半14分、左サイドから縦勝負にチャレンジしたMF野口隼(甲府U-15出身)がPKを獲得する。これを野口が自ら右足で決めて先制した。その後も野口の仕掛けからMF小澤悠良がシュートを打ち込み、FW有野脩斗ら前線からの連動した守備も機能。入り良く試合を進めた。

 各選手が献身的なプレーを続けて強豪・鹿島学園高に食い下がったが、相手とフィジカル能力などの面で差があったことは否めない。前半のうちに逆転されると、後半に4失点を喫して黒星スタートとなった。

 だが、自分たちのやれること、やれないことが明確に。野口は「(Rookie Leagueは)どこのチームもレベルが高いので、山梨県の県立高校ながらこんな凄いリーグに出られるし、たくさん試合もあるので自分の立ち位置も分かる。自分も経験積めるし、チームも強くなる」と貴重な場でチームとともに成長する考えだ。

 野口にとっては、「小さい頃からの夢だった」という韮崎でのプレー。「今日もドリブルでPK取れたし、自分の強みはドリブルで相手のゴールに詰め寄ることだと思います」という武器に磨きをかけ、左足の精度や体力面などの課題を改善していく。

 野口の目標は1年生から上の学年のチームに入っていくこと、そして「全国に行って全国で活躍したいです」。新たなスタートを切ったチームとともに成長し、目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
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