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セルティック古橋亨梧、日本での発言が現地で賛否両論

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セルティックで活躍中のFW古橋亨梧

 セルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧の発言が現地で賛否両論を呼んでいる。

 加入後11試合8ゴールとスコットランドで大活躍中の古橋は先日、日本メディアのインタビューで「多くの選手がスコットランドからプレミアリーグに移籍しています。(アーセナルの)冨安健洋の活躍を見るとモチベーションが上がりますね。良い結果を残せればその道が開けるかもしれませんが、セルティックと日本代表で生き残るために結果を出さなければなりません」と話したことが現地の複数メディアで報じられた。

 このコメントに対し、現役時代にリーズなどでプレーしたノエル・ウィーラン氏はイギリス『フットボール・インサイダー』で「彼は今、契約したクラブに集中するべきだ。プレミアリーグに関する憶測を語るよりも、彼はセルティックでの仕事を最優先にしなければならない」と主張。首位レンジャーズを勝ち点6差の6位で追いかける状況の中で「セルティックが一番聞きたくないことだ」と指摘し、加入したばかりでステップアップの話をするのは「少し敬意を欠いている」と苦言を呈した。

 また、元イングランド代表のガブリエル・アグボンラホール氏も同メディアで「彼はそんなことを言うべきではないと思う」と言及。「代理人や親しい友人には言うことがあるかもしれないが」としつつ、「しかし、インタビューでは話すべきではない。セルティックに失礼だ。彼はそうすることによっていろいろ言われるだろうし、謝罪すべきだと思う。セルティックに敬意を払わなければならない。なぜなら、まだ加入して間もないのだから。いくつかの良い試合に浮かれ、プレミアリーグの話をしてはいけない。セルティックのためにベストを尽くし、彼らのためにタイトルを取り戻すことだけに集中してほしい」と意見を述べた。

 その一方で、ウィーラン氏の発言を紹介したスコットランド『デイリー・レコード』は「(古橋が)奇妙な批判を受けている」と表現し、スコットランド『67 ヘイル・ヘイル』は「無害な発言をイギリスの評論家がとんでもなく大げさに取り上げた」と伝えるなど、擁護する声もある。

 元イングランド代表でプレミアリーグ得点王に輝いた経験もあるケビン・フィリップス氏は、イギリス『フットボール・インサイダー』で「セルティックにとっては難しいことだが、選手たちはプレミアリーグでプレーしたいと思っている。彼らはそれを分かっている。残念ながら、プレミアリーグのクラブからオファーが来たら選手は断ることができないんだ。セルティックから見れば、古橋は非常に良くやってくれている」とコメント。「この時期に、最も影響力のある選手の1人がプレミアリーグのクラブに引き抜かれてしまうのは好ましくない。しかし、彼のように活躍すれば、それは自然なことだ。コンスタントにゴールを決めれば、他クラブが嗅ぎつけてくるからね」と理解を示した。

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