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全国大会は任せろ!新潟医療福祉大はオナイウ情滋→小森飛絢の3年生ホットラインで初戦突破

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FW小森飛絢(3年=富山一高)が後半34分に決勝点を決めた

[12.8 インカレ1回戦 新潟医療福祉大1-0名古屋学院大 相模原ギオンスタジアム]

 新潟医療福祉大名古屋学院大に1-0で勝利した。2回戦では関東王者の流通経済大に挑戦する。

 新潟医福大はキーマンの一人であるMFシマブク・カズヨシ(4年=浦和ユース)が大会直前まで入団が内定するアルビレックス新潟に帯同していたためにベンチスタート。それもあってか、前半はチャンスを作るものの、なかなか得点できない我慢の展開を強いられる。

 しかし後半からシマブクを投入すると左サイドの攻撃が活性化。相手守備の気を引くと、必然的に右サイドにスペースが生まれ、決勝点はそこを突いた攻撃から決まることになる。

 後半34分、右サイドでボールを受けたMFオナイウ情滋(じょうじ、3年=正智深谷高)が縦に仕掛けてクロスを上げると、FW小森飛絢(ひいろ、3年=富山一高)の頭にピタリ。北信越リーグ歴代最多の31得点、高校時代からインターハイで得点王を獲得するなど、全国大会で無類の勝負強さを発揮する絶対的エースストライカーの得点で、試合に決着をつけた。

 佐熊裕和監督も「今日が特別というより普通にやってくれて結果に繋がった」と称える3年生ホットライン。ここ2年ほどは練習後毎日、クロスを合わせる自主練習で連携を深めてきたという。「ヒイロがあそこに入ってくるのは見なくても分かる感覚」。オナイウは誇らしげに話す。

 苦戦しながらも勝ち上がりを決めたことで、J1内定7選手を擁する今大会屈指の注目チームである流経大への挑戦権を得た。シマブクの先発起用についても、佐熊監督は「本人と相談しながらやりたい」と含みを持たせる。

 北信越から関東を倒す。今夏の総理大臣杯で同校は駒澤大を破る波乱を演じた。やれないことはない。小森も「関東のリーグで1位なので、チャレンジ精神で立ち向かっていきたい」と意識を十分にすると、「(対峙することになる)佐々木旭選手はフロンターレに内定している。そこに勝たないとプロ内定は見えないと思うので、意識していきたい」と自らを奮い立たせた。
 
(取材・文 児玉幸洋)
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