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[MOM3723]岡山学芸館MF山岡亮太(3年)_2大会前の大敗を経て…背中で見せる主将が決勝ミドル

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岡山学芸館高のMF山岡亮太は周囲の期待にゴールで応えた(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 選手権1回戦 羽黒高 1-2 岡山学芸館高 ニッパツ]

 今夏のインターハイでは、全国大会で初となるベスト8進出を果たした岡山学芸館高(岡山)。同大会で10番を背負って攻撃を牽引し、大会優秀選手にも名を連ねたMF山岡亮太(3年)の一撃が、試合に終止符を打った。

 PK戦突入かと思われた後半38分、ペナルティエリア手前から山岡が右足で狙う。「得意なエリア」(高原良明監督)だという左45度から放たれたシュートは、羽黒高(山形)のDFに当たり、イレギュラーな動きを見せてゴールネットに突き刺さった。「結構、練習している」と、山岡にとって自信のある、狙い通りの得点だった。

 この日、4-2-3-1の布陣を敷いていた前半はトップ下としてプレー。「よくないパフォーマンス」だったと山岡自身は反省していたが、4-4-2にシフトした後半からは中盤左サイドに。ゴールシーン以外にも、決定的なシュートを放つなど、躍動した。

 2年ぶりに選手権を戦う岡山学芸館。山岡は2年前の98回大会でも1年生ながらメンバー入りしていた。チームは1回戦で静岡学園高と対戦。MF井堀二昭にハットトリックを許すなど、0-6で敗れた。自身はベンチ外となって出場がない中での大敗に、悔しさがこみ上げた。静岡学園がそのまま頂点へと駆け上がったのを目の当たりにし、「強度をもっと上げないと」と雪辱を誓った。

 そして、3年生となって岡山学芸館の主将に。「声を上げるよりは、背中で」引っ張るタイプだと指揮官は言う。「力を抜ことなく全力で取り組む」と、その姿勢を評価している。

 チームは、夏のインターハイで3年ぶりに岡山を突破し、全国で見事8強に進出。2年ぶりの出場となる選手権では、「ベスト8を越えて全国優勝すること」(山岡)。夏の悔しさをバネに、さらなる高みを目指す。

(取材・文 奥山典幸)

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