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[J内定高校生の声_20]キープ力やセカンド回収力、安定感の高さ武器に北九州へ。昌平MF井野文太「ライバルは平原」「思いに応えたい」

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ギラヴァンツ北九州内定の昌平高MF井野文太

 ゲキサカでは2022年にプロ入りする高校生選手たちをインタビュー。進路を決めた理由や自分の半端ないところ、選手権へ向けた意気込みのほか、『ゲキサカ質問箱』から好きな女性芸能人やハマっている漫画・Youtube番組、チーム内での流行りなどランダムな質問にも答えてもらっている。

 第20回は、ギラヴァンツ北九州内定の昌平高(埼玉)MF井野文太(3年=FC LAVIDA出身)だ。高いキープ力を活かしたドリブルやセカンドボールへの反応、予測力、ボール奪取力を特長とする実力派のボランチ。どの試合でもコンスタントに力を発揮できるという強みも持つ井野が、北九州サポーターやサッカーファンへ向けて自身のことを明かす。

【J内定選手一問一答】より
―ギラヴァンツ北九州内定が決まった際の率直な思いは?
「大学はほぼ考えていなくて、ずっと(藤島崇之)監督に『プロへ行きたい』と言っていて、練習参加させてもらって結果の電話が監督から来て本当に嬉しくて、過去に感じたことがないくらい嬉しかったです」

―チームメートの平原(隆暉)君が先に北九州入りを決めていた。
「自分が練習参加する時に平原から『受かって来いよ』と言われて、自分も『やらなきゃいけない』と思って受かったことを伝えて一緒に喜びました」

―北九州を進路に決めた理由は?
「プロしか考えていなかったので。声が掛かったのはギラヴァンツ北九州しかありませんでしたし、練習参加した時にみんな自分に優しく声を掛けてくれて、雰囲気が良くて、プレーも結構繋ぎながらやっていくプレースタイルだったので、ここでやってみたいなと思って決めました」

―北九州の街については?
「自分が住んでいる街よりも全然都会なので、本当にサッカー面以外で景色も良いですし、遊ぶところもあるので、平原と一緒に充実した生活が送れるようにしたいです(笑)」

―自分の半端ないところは?
「自分はキープ力のところもそうなんですけれども、守備の時のセカンドの反応、予測に関しては本当に速い方だと思うので、今年そういう部分でボールを取れたので活かしていきたいなと思います」
北九州内定MF平原隆暉(昌平3年)が見た井野の半端ないところ「本当に自分の足りないものを全部持っているというか、自分と全然違うので、毎試合高いクオリティでできるというのもありますし、チームの心臓だなと凄く感じますし、そういうところは気持ちの部分だと思うので、どういう気持ちでプレーしているのかなと気になりますね」

―自分にとってのライバルは?
「自分のライバルは平原だと思っているので、練習とか試合とかでも、隆暉が良いプレーするとチーム的には良いんですけれども、個人的には嫌だなぁといつも思っていますし、紅白戦でマッチアップして抜かれたりすると本当に悔しくて、次は抜かれないぞと思って、全力でコイツには負けたくはないと思っているので、平原の上に行けたらと思っています」

―プロで対戦したい選手は?
「自分は一緒にプロへ行った八木(大翔)もそうなんですけれども、柴(圭汰)君(福島)とやりたいと思っていて、去年自分は柴君と(小川)優介(鹿島)君のことを抜けなくて試合に出れなくて、それを目標にして今年やってきたので、これで同じステージに行けたということなので、対戦して自分がどこまで成長できたのか試したい」

―選手権はどのような大会だった?
「今年、自分たちは何のタイトルも取れていなくて、選手権で絶対に全国出てやろうと思って、チームみんなで頑張ってきたんですけれども叶わなくて、個人的にもサッカーを始めてから全国大会で試合に出たことがない。今年の選手権には懸けていたので、自分たちの弱さのところから負けてしまったので、本当にもっとチーム全体として点にこだわってやっていけば良かったなと反省もあるので今後に活かしたいです」

―プロ1年目と将来の目標を。
「自分の1年目の目標は身体がまだ細くてフィジカル面が弱いので、体作りと技術面を日々の練習で一つずつ成長させて、ピッチに立って、チームの勝利に貢献することです。将来の目標はずっと試合に出続けて、『このチームには自分がいなきゃいけない』とみんなから思われる選手にあることが目標です。(同期の平原と)1年目は厳しいと思うんですけれども、2年目にちょくちょく出て、3年目には一緒にずっと出るのが自分の理想かなと思います」

―ギラヴァンツサポーターへのメッセージを。
「昌平高校の井野文太です。自分に期待して下さる方々の思いに応えたいと思います。応援よろしくお願いします!」

【ゲキサカ質問箱】より。北九州内定MF平原隆暉と同時進行
―サッカーを始めたきっかけは?
平原「自分は幼稚園の時に幼稚園のサッカークラブがあったので、親が指導者というのも影響して幼稚園の年長からサッカーを始めました」
井野「幼稚園の頃、お兄ちゃんがサッカーをやっていて、そのお迎えで付いて行っていて、お兄ちゃんがサッカーをやっている姿を見て、それで憧れてサッカーを始めました」

―当時からサッカーをすることが楽しかった。
平原「(当時)自分はサッカーよりも野球の方が好きで、公園で父とキャッチボールとかしていて、サッカーやろうというよりも野球やろう、という感じだったんですけれども、そこから、年を重ねて行くうちにサッカーが楽しくなって、ちゃんとやるようになりました」
井野「自分は小さい頃からサッカーが好きで、違うスポーツも水泳とかやってきたんですけれども、やっぱりサッカーが好きで今でも続けています」

―10年後、何している?
井野「10年後はサッカーをやって活躍しているのが理想です。もし、その理想が叶わなくても、自分はサッカーに係わり続けて、どこかのサッカーのチームで指導者をやっていると思います」
平原「自分も10年後、そして30代になっても現役で活躍していたいという目標で、セカンドキャリアとしてはサッカーの指導者として一生サッカーに係わっていきたいと思っています」

―10年後、どの国でサッカーをしている?
井野「小さい頃は海外とか行ってやりたいと思っていたんですけれども、海外は怖いなと思って(苦笑)、まだ日本でやっているかなと思います」
平原「本当に欲を言えば、スペインとかでサッカーをやりたいというのがあるんですけれども、Jリーグとかで誰もが『良い選手』と言ってもらえるような選手になることが目標です」

―人生の最後に食べたいものは何?
平原「自分はお肉が好きなので、今でも週に一回焼き肉に行ったり、肉系のものを食べるのが大好きなので、人生最後も肉を食べたいなと思います。自分の家の近くにフィレステーキの美味しいお店があって、フィレステーキを食べて終わりたいです」
井野「自分はパスタが好きなので、最後はパスタを食べたいです。クリーム系が好きで、スープ系やカルボナーラもよく食べたりします」

―今ハマっているマンガ・アニメは?
井野「今、自分は『ブルーロック』にハマっていて、見ていてワクワクするので本当に楽しめると思います。自分、基本マンガ読むのが好きで、何か面白いマンガないかなと探した時にこのマンガを見つけたので、それがきっかけで3か月前くらい(取材時)に読み始めました」
平原「マンガは好きじゃないで、あんまり読まないです。井野が『マンガ読みなよ』と言ってくるので、たまに読んだりもするんですけれども途中で飽きちゃうというか、テレビとか映画見るほうが良いなと。アニメは見ますね。『鬼滅(の刃)』が流行ったときは読みましたし、流行りのものは読んで。ただハマっちゃうと抜け出せなくなって時間もったいないなと思っちゃうので、見ないようにしています」

―チーム内で流行っていることは何?
平原「練習のあと自主練やる時に、川崎フロンターレのパスの練習の、フラットマーカー使ったりというのがチームみんなよくやっています」

―実は○○なんです。
井野「実は、自分は本を読むのが好きです。今読んでいる途中なんですけれども、香川真司選手の本を読んでいたりして、結構ためになる本を読むことにしています」
平原「ボクは実はマンチェスター・シティファンで去年、一昨年くらいからずっと毎試合シティの試合を見ているんですけれども、パス回しのレベルが本当に凄くて、パススピードから本当に驚かされますし、全員がキープ力とか前への推進力とかボールを奪われないところとか、凄く参考になるというか、毎試合驚いて声に出してしまったりとか、感情を動かされる部分が大好きで、いつかシティの試合をナマで見る機会があればなと思っています」

―デートに行くならどこへ行く?
平原「自分はアウトドア派でもインドア派でもなくて、どっちも好きなんですけれども、田舎の超絶景とか景色が良いところに行くのが良いかなと思います。そこで絶景を見たいです。九州には絶景と言われる良い場所が結構あると思うので、デートじゃないんですけれども文太と一緒に行けたらなと思います(笑)」
井野「自分、花火とかに行きたいと思います。自分、お祭りが好きで、屋台の焼きそばが特に好きで、焼きそばとか食べながら、隣で(花火を)見れたらなと思います。まだ(花火を見に行く機会が)あんまないので、今後どんどん足を運びたいです」

―今後どのようなサッカープレーヤーになりたい?
井野「どこのチームに行っても自分の良さを出せたり、活躍できる選手になって、サポーターのみんなにも名前を覚えてもらえる選手になって行けたらなと思っています」
平原「自分はマンチェスター・シティが好きと言ったんですけれども、デ・ブライネ選手が前から好きで、どこからでもチャンスに繫がる、ゴールに繫がるようなパスを正確に通すところは本当に驚かされますし、誰もが『そこを通すのか』と思うような、誰もが騙されるようなパスを出せる選手になりたいと思います。守備面では身長が大きくないんですけれども(パリ・サンジェルマンの)ベラッティ選手が好きで、ベラッティ選手は自分と身長が同じくらいなんですけれども、ボール奪取能力が凄く高くて、そういうところは自分も真似できるところがあると思うので真似していけたらなと思っています」

―憧れのサッカー選手は?
平原「海外で言ったらデ・ブライネ選手とベラッティ選手で、日本だと大島僚太選手が好きで、絶対にボール取られないというのはその3人に共通する部分でもあるんですけれども、勝負を決めるようなパスだったり、相手に怖がられるような選手になることが目標です」
井野「自分の憧れの選手は(バルセロナの)セルヒオ・ブスケツ選手と田中碧選手です。2人ともトラップが上手くて、そこからパスをするでも良いし、ドリブルするでも良いし、選択肢をいっぱい持っていることが見ていても分かる。そういう部分が自分にも足りていない。もっといっぱい試合を見て、研究していけたら良いなと思います」

―高校の会心のプレーはどの試合のどんなプレー?
井野「自分は高3のプリンスリーグ前期の山梨学院戦のゴールが一番かなと思います。自分、点決めれていなかったので、それでチームもその時負けている状態で点を取ってやろうとゴール前まで上がって、良い感じでトラップで1枚剥がしてその後逆サイドネットに刺せたことは自分で打って驚きましたし、嬉しかったです」
平原「自分はプリンスリーグ前期の矢板中央戦のゴールなんですけれども、自分はゴールに、ゴールにと向かって打たないといけない部分が課題でもあって、そのゴールで(改善したことを)見せれたと感じていて、その試合から徐々にゴールへの意欲だったりというのが増しましたし、これからのサッカー人生でも重要になっていくゴールだったかなと思っています」

―体力テストの成績を教えて。得意な種目は?
平原「自分は身体能力に凄い自信がないというか、普通の人よりも運動能力がないくらいだと思っているんですけれども、いつもAにギリギリ足りないBだったと思います。足とか遅いけれど、腹筋の種目はいつも満点なんでそれは得意かなと思います」
井野「自分も身体能力にはホント自信がなくて、平原と一緒でいつもBとかでした。得意な種目はあんまなくて、不得意なのは握力が本当になくて、いつもそこの数字だけ低くてBになっている感じです」

―チーム内で自分が一番なことは何?
井野「チーム内で自分が一番なことは誰よりも負けず嫌いなところだと思います。本当に試合や練習試合、紅白戦をやっても負けるのは本当に嫌で、一つのプレーで負けるのも嫌だし、自分より良いプレーを見ているのもムカつく部分があるので、そこに関しては負けず嫌いかなというのがあります」
平原「自分がチームで一番なのはサッカーに掛けている時間だと思います。チームの練習以外でもやることは本当にたくさんあるので、ストレッチだったりケアとか食事、睡眠、サッカーの勉強だったり、みんなに負けたくないので、そこは一番なんじゃないかなと思います」

―リフティング、得意な技はある?
井野「自分、普通のリフティングは結構できるんですけれども、技ってなると本当に回すくらいしかできない。唯一できるのはずっと(ボールを落とさずに)できることくらいです」
平原「自分もリフティングの技とか本当にできなくて、Youtubeとかでリフティングの技をしている人は本当に凄いなと思いますけれど、小さい頃から続けるリフティングはやってきたので、人よりかはできるかなと思います」

―今まで一緒にプレーしてきた選手で『コイツ半端ない』って誰?
平原「本当に一番衝撃を受けた選手は、一個上の流経大にいる藤井海和選手という選手と対戦した時に、自分のボール持つ前には本当に遠くにいたのに、ボール入った瞬間に目の前にいて、気づいたらボール取られているとかありました。あと、スライディングが本当に上手くて、強いし、上手いし、本当に何でもできる選手なんだなと凄い衝撃を受けました」
井野「自分は今レイソル(U-18)にいて、小学校の時一緒にやっていた都築卓という人がいるんですけれども、その人は小学校の時ずっと自分の上にいて、1対1とか何回やっても勝てなくて、守備も攻撃も勝てなくてずっと目標にしていて、試合になると一緒のチームでボール渡すと点も取ってくれて、そういう選手に自分も憧れていました」

―よく見るYou Tubeチャンネルは?
井野「自分がよく見るのは『MAKIHIKA(マキヒカ)』です。くだらないところもあるんですけれども、自分にはそれが本当に面白くて、サッカーあるあるとかよくやっていて、ずっと見ていられるという感じでよく見ています」
平原「自分は『メトロンブログ』という筋トレの動画をアップしているYouTuberさんがいるんですけれども、その動画を見て腕立てだったり筋トレをしている感じです」

―好きな科目は?(体育以外で)
平原「自分は勉強はそんな好きではないんですけれども、その中でも英語はコロナで休校期間だった時に英単語や英文法を勉強していて、英語の授業で『これ、分かる』という感覚になるのが嬉しいので、嫌いな中で強いていうならば英語が好きだと思います」
井野「(平原は)そんなに(英語力は)高くはないと思うんですけれども、やっているなというのは分かります」
井野「自分の好きな科目は日本史です。いつもテストで点数が高いので。頑張って暗記すると明確に分かるので、ストーリー性を用いて暗記していることが多いです」
平原「(井野は)テストになったら凄く頑張って、いつも高い点数を取っているイメージがあります」

―マイブーム・趣味は?
井野「マンガと入浴剤にハマっています。(入浴剤は)毎日色々交代交代で入れて、この匂い良いなとか、この色好きだと思って毎日試しながら使っています」
平原「自分はサッカーの試合を見ることが好きなので、暇さえあれば、プレミアリーグの試合見たり、Jリーグの試合見たりするのがマイブームです」
井野「(平原は)電車で横に座ったりすると、携帯横にしてすぐサッカーの試合見始めたりしています」

(取材・文 吉田太郎)
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