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王者・川崎F破った“型”と“質”での2ゴール! 横浜FM仲川輝人「欲を言えばハットトリックしたかった」

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横浜F・マリノスFW仲川輝人

[2.23 J1第9節 横浜FM 4-2 川崎F 日産ス]

 型で沈めた1点目に、質で決めた2点目——。横浜F・マリノスFW仲川輝人が圧巻の2ゴールを挙げ、王者・川崎フロンターレ撃破に大きく貢献した。「開幕戦の勢いをそのままフロンターレ戦にぶつけられた」。今季2試合目で早くも3ゴール目。2019年以来の得点王奪還に向け、素晴らしいスタートダッシュを切った。

 まずは1-1に追いついた直後の後半13分、開幕節のC大阪戦(△2-2)でのゴールに続いて右からのグラウンダークロスに飛び込んだ。「ダイレクトでGKとDFの間にクロスを上げる約束事はボス(アンジェ・ポステコグルー前監督)が来てからずっと言われていて、ケヴィン(・マスカット監督)が来てからもずっと継続してやってきた」。まさに横浜FMが積み上げてきた理想的な“型”。「ウイングはセカンドストライカー」という役割を見事にまっとうした。

 後半19分にFWエウベルのゴールで加点した横浜FMだったが、同28分にはクロス攻撃から失点。川崎Fも勢いを強める中、同33分にまたしても仲川の一撃が流れを変えた。「誰かのオーバーラップかインナーラップかでちょっとスペースが中に空いたので、なんか打ってみようかなって感覚で打ったら入った」。左サイドから放ったミドルシュートが枠に当たってゴールイン。自ら「練習でも入ったことないくらい」と認めるハイクオリティーなスーパーゴールが決まり、スコアは4-2となった。

 一気に逆転へ導いた1点目と、流れを取り戻した2点目。そんな仲川の働きにより、昨季成績から“頂上決戦”と称された一戦を横浜FMがモノにした。開幕戦に続いて2戦連発となった背番号23は「開幕戦で取れて、気持ち的にもホッとしたという部分と、自信がついた部分もある。前半はそこまでチャンスがなかったけど、後半になってくると相手も疲れてくるし、自分たちも後半からのほうが点を取れる確率が高いとは自分たちも思っているので、その中で2点を取れたことが良かった」と手応えを語った。

 もっとも、試合全体を振り返る際には厳しい言葉も口にした。

「4点取ったけど、2失点しているし、先制点を取られている。開幕戦も先制点を取られて厳しい状況の中で試合をしたことを考えると、今後も先制点を取られれば非常に厳しくなっていく展開も増えていくと思う。僕たちが先に先制点を取って、主導権を握る試合をやっていかなきゃこの先チャンピオンになれない。そういう試合をやっていかなきゃいけない」

 自身に目を向けても、この日は後半39分に途中交代。「欲を言えば3点取ってハットトリックしたかった気持ちはあった」と本音をのぞかせた仲川は「自分も体力が少しずつ減っていって、パワーがなくなっていたことを考えて代えたと思うので、最後の10分、15分、踏ん張れるパワーをつけていければ」とさらに長いプレータイムで活躍する意気込みを示した。

(取材・文 竹内達也)
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