beacon

横浜FM宮市亮、待望J初ゴールなど3点導く大活躍も「悔しさが残る試合になった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

横浜F・マリノスのFW宮市亮

[5.18 J1第11節延期分 浦和 3-3 横浜FM 埼玉]

 横浜F・マリノスのFW宮市亮が待望の日本復帰後初ゴールを決めた。敵地で迎えた浦和戦の前半30分、カウンターからゴール左斜め前に切り込むと、華麗に巻いたシュートをゴール右隅へ。「マリノスサポーターの方にお待たせしましたと言いたい」。自身にとっては2019年9月22日のブンデスリーガ2部第7節オスナブリュック戦以来、2年8か月ぶりの公式戦ゴールとなった。

 宮市は昨夏、ドイツ・ザンクトパウリから横浜FMに加入。中京大中京高を卒業後にイングランド・アーセナルに渡り、オランダやドイツでプレーしてきたウインガーのJリーグ初参戦は大きな話題となった。昨季は怪我の影響もあってなかなか出場機会を得られなかったが、今季は5試合の先発を含む7試合に出場。J1通算9試合目で待望の初ゴールを奪った。

 加入以来、右サイドでの起用が多かった宮市だが、この日は左ウイングで初先発。どちらのサイドでも「苦にしていることはない」と話すものの、左サイドならではと言える縦突破とカットインがいずれも相手の脅威になった。

 「中に行ったり縦に行ったりすることで対面するディフェンスも迷ってくる」。前半19分には鋭いクロスからFWアンデルソン・ロペスのゴールをアシストしたが、まさにその形。得点の場面ではDFアレクサンダー・ショルツ、アシストの場面ではMF小泉佳穂の狙いを絞らせない振る舞いが光った。

 宮市は前半12分にも、サイドチェンジを受けたヘディングパスでDF小池龍太の攻撃参加を導き、MF水沼宏太の先制ゴールをお膳立て。前半だけで3ゴールに絡む大活躍となった。しかし、チームは後半に3失点を喫し、圧巻のパフォーマンスは勝利にはつながらなかった。

 自身のゴールに対する質問にも「個人的には嬉しいけど、それよりも追いつかれてしまった悔しさが残る試合になった」と冷静に語った宮市。「いい形でゴール、いいアシストができたけど、負けに等しい引き分けだった。今季を振り返った時に、この引き分けがあったからと言えるようにシーズンを送っていきたい」。あくまでもチームの結果に焦点を当て、先を見据えていた。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP