beacon

山形が神戸を下し9位浮上。田代が3戦連発!

このエントリーをはてなブックマークに追加
[4.11 J1第6節 神戸0-2山形 ホムスタ]

 モンテディオ山形が敵地で神戸を下して2連勝。勝ち点を8にし、暫定9位に浮上した。勝ち点1差で山形が15位、神戸が16位と序盤の“裏天王山”という一戦だったけに、山形にとっては大きな勝ち点3となった。

 立役者は鹿島から加入し、背番号10を背負う田代有三だ。前半32分、MF秋葉勝が右サイドをMF北村知隆とのワンツーで抜け出してクロス。これを田代がしっかりと右足で決めて先制した。田代にとってはリーグ戦3試合連続ゴールで、前節の広島戦に続く2試合連続の決勝弾になった。

 後半は神戸が主導権を握る時間帯もあり、押し込まれるシーンも目立ったが、山形が持ち前の堅守を発揮した。後半16分には左PA付近で秋葉のパスを受けた北村知隆がドリブルで突破。角度の少ないところからシュートを決めて2-0と突き放した。今季初の複数得点を挙げた山形は、チーム一丸で守り切り何とか完封に抑えた。

 田代は試合後のインタビューで「後ろが0に抑えてくれていて、1点取れれば勝てる試合が続いている。取れてよかったです。後半、押し込まれたけど、みんな頑張ってくれた」と喜んだ。

 開幕当初は、山形のやり方と周囲との連係不足に戸惑っていた感もあるが、元日本代表FWとしての実力を発揮している田代。小林伸二監督も「田代がだいぶあってきた。自信をもってプレーしている」と評価した。ひと桁順位をキープすることは簡単ではないが、敵地で、それも残留争いをするかもしれない神戸から奪った白星は大きい。今後もコツコツ着実に勝ち点を重ねていく。

(文 近藤安弘)

TOP