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天皇杯のリベンジ達成、千葉がホーム4連勝で2位に再浮上

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[4.25 J2第8節 千葉2-0岐阜 フクアリ]

 J2第8節は25日、各地で7試合を行い、フクダ電子アリーナではジェフユナイテッド千葉FC岐阜が対戦。千葉は前半21分、FWアレックスのゴールで先制すると、後半4分にFWネットが弾丸FKで追加点を決め、2-0で快勝した。昨年の天皇杯4回戦で敗れた相手にリベンジを果たすとともに、ホーム4連勝で2位に再浮上した。

 千葉は4-3-3のシステムで、GK櫛野亮、4バックは右から鎌田翔雅、茶野隆行、マーク・ミリガン、渡邊圭二と並んだ。中盤は中後雅喜がアンカーに入り、前めに工藤浩平と佐藤勇人。前線は右からアレックス、ネット、倉田秋の3トップだった。前節の岡山戦(1-2)からはMF山口慶が中後に代わり、中後が今季初出場初先発となった。
 岐阜は4-4-2で、GK野田恭平、4バックは右から冨成慎司、吉本一謙、秋田英義、野垣内俊。中盤は菅和範と田中秀人のダブルボランチで、右に西川優大、左に永芳卓磨が入り、嶋田正吾と佐藤洸一が2トップを組んだ。

 試合は千葉が中盤を支配し、優勢に進めた。前半6分には渡邊の左クロスのこぼれ球を拾った中後が挨拶代わりのシュートを放ったが、ゴール上に外れた。

 劣勢の展開となった岐阜だが、前半16分、カウンターからチャンスをつくる。嶋田がドリブルでミリガンをかわして右サイドをえぐると、ゴール前に鋭いクロス。こぼれ球に佐藤がつめたが、シュートは浮いてしまった。

 決定的なピンチを相手のミスに救われた千葉は前半21分、左サイドから倉田がドリブルで切れ込み、ゴール前にクロス。これをアレックスが左足で流し込み、先制点を奪った。

 その後も試合は千葉ペースで進んだが、アタッキングエリアでの精度が低い。前半34分には高い位置で工藤がボールを奪ったが、ネットのラストパスは味方に合わず、チャンスを逃す。同37分、左クロスのこぼれ球を狙った工藤のシュートもゴール上に外れ、1-0のまま前半を終えた。

 後半立ち上がりの4分、絶好の時間帯で千葉が追加点を奪う。ゴールまで約25m、中央やや左の位置からのFK。ネットが長い助走から左足を振り抜くと、弾丸シュートがGKの手を弾いてゴールネットを揺らした。

 2点ビハインドとなった岐阜は直後の後半7分、秋田に代えてFW押谷祐樹を投入。ボランチの田中がセンターバック、FWの嶋田がトップ下に下がり、押谷はそのままFWへ。菅の1ボランチという攻撃的な4-4-2にシフトした。

 しかし、千葉の勢いは止まらない。後半16分には渡邊の左クロスをファーサイドの佐藤勇が絶妙なトラップからヒールで中央に折り返し、アレックスがシュート。決定的なチャンスだったが、GK野田がかろうじて弾き出した。

 後半19分には両チームが選手を交代。岐阜は西川に代えてMF染矢一樹、千葉はネットに代わってFW巻誠一郎がピッチに入った。

 岐阜は後半25分、ロングパス1本で佐藤が抜け出し、シュート。千葉も同26分にCKのカウンターから倉田のラストパスを受けたアレックスが決定機を迎えたが、いずれも両GKが好セーブを見せた。

 一方的に攻め立てる千葉は終盤にもチャンスをつくり、後半40分には巻、佐藤勇と細かくつないで最後はアレックスが右足で狙うも、ゴール上へ。同42分、途中出場のMF谷澤達也のスルーパスに抜け出した巻のシュートはGKの好守に阻まれた。

 結局、3点目は奪えなかったものの、2-0の快勝を飾った千葉。ホームでは無傷の4連勝で、順位も昇格圏内の2位に戻した。

(取材・文 西山紘平)

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