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攻撃陣に故障者続出の仙台、公式戦314分間ノーゴール

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[9.11 J1第22節 鹿島1-0仙台 カシマ]

 あまりにもゴールが遠かった。相次ぐ攻撃陣の故障に悩まされているベガルタ仙台。天皇杯2回戦・ソニー仙台FC戦(延長0-1)、ナビスコ杯準々決勝第2戦・磐田戦(0-0)に続いて公式戦3試合連続の無得点に終わり、実に314分間もゴールから遠ざかっている。

 FW赤嶺真吾、FW中島裕希、MFフェルナンジーニョという主力3選手が負傷離脱中。この日はFW中原貴之とFW朴成鎬が先発2トップを組んだが、中原は前半16分にGKと1対1という決定機を外し、朴成鎬はシュート0本のまま後半21分にベンチへ下がった。

 MF関口訓充は「間、間で受けたかったけど、思ったよりも寄せが早くて、孤立させられるところが多かった。スルーして成鎬とワンツーした場面ぐらいしか(前線と)絡みがなかった。ああいうプレーを増やせればよかったけど……」と唇をかんだ。

 MF梁勇基は「相手が前からプレスをかけてきて長いボールが多くなった。それを跳ね返されて中盤で拾われて」と振り返る。攻撃の糸口をつかめず、シュート数は9対26。関口は「お互い鹿島もナビスコをやっているし、連戦は言い訳にできない。うちにボールを保持する力がなかっただけ」と中盤の構成力の差を敗因に挙げた。

 大宮、湘南という残留争い直接対決に連勝したが、この日の敗戦で連勝は2で止まり、4試合ぶりの黒星を喫した。降格圏の16位神戸と勝ち点21で並ぶ15位と熾烈な残留争いは続いていく。

 次節19日は山形との「みちのくダービー」。関口は「残留争いをしている中で連敗はできない。ダービーは(7月に)アウェーで1-3で負けているし、ホームでは勝って、残りのリーグ戦につなげていきたい」と気持ちを切り替えていた。

(取材・文 西山紘平)

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