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大宮の残留が確定、古巣相手に残留決めた鈴木監督「ホッとしている」

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[11.27 J1第33節 大宮2-2新潟 NACK]

 大宮アルディージャが最終節を残してJ1残留を確定させた。前節、16位神戸との残留争い直接対決に2-2で引き分け、残留に王手。あと勝ち点1で15位以内が確定する状況で迎えたホーム最終戦で、きっちりと引き分けに持ち込んだ。

 FW李天秀を出場停止で欠く中、相棒を組んできたFWラファエルが意地を見せた。前半19分、PA少し手前でセカンドボールを拾ったMF渡部大輔が絶妙なスルーパス。これに抜け出したラファエルが右サイド角度のない位置からシュートを狙うと、DF千葉和彦に当たってコースが変わり、ゴールマウスに吸い込まれた。

 貴重な先制点。しかし、ここからアルビレックス新潟が怒涛の反撃に出る。前半29分、波状攻撃から最後はMF小林慶行の縦パスを受けたDF三門雄大が上手くDFと体を入れ替え、右足でフィニッシュ。1-1の同点に追い付くと、同39分にはMFミシェウの右CKをMFマルシオ・リシャルデスが右足ダイレクトボレーで合わせ、勝ち越しに成功した。

 1-2で折り返した後半開始から大宮はDF鈴木規郎、MF藤本主税に代えてDF村上和弘、MF金久保順を投入。さらに「点を取りに行くしかなかった。早め早めに動いた」という鈴木淳監督は後半11分、早くも切り札のFW石原直樹をピッチへ送り込み、交代枠を使い切った。

 J1残留へ、どうしても1点が欲しい大宮。その執念は後半19分に実った。渡部の右クロスにファーサイドから飛び込んだのはDF深谷友基。ヘディングシュートはまたしてもDFに当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。

 後半29分には石原のスルーパスからラファエルが決定機を迎えるが、シュートはゴール左へ。勝ち越すことはできなかったが、そのまま2-2で引き分け、残留を確定させる勝ち点1を上積みした。

 張外龍前監督に代わって第9節から指揮を執り、古巣の新潟戦でJ1残留を決めた鈴木監督。試合後のインタビューでは「厳しい戦いだったけど、ひとまず残留が決まってホッとしている」と安堵の表情を見せながらも、「まだ最終戦がある。少しでも上の順位にいけるように、次節もいい戦いをして締めくくりたい」と誓っていた。

(文 西山紘平)

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