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中島ロスタイム弾!今季無敗の仙台がJ1首位・柏に先勝!

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[6.5 ナビスコ杯1回戦第1戦 柏0-1仙台 柏]

 5日、2011Jリーグヤマザキナビスコ杯が開幕した。1回戦第1戦6試合が行われ、千葉県柏市の日立柏サッカー場ではJ1で首位を走る柏レイソルと同2位のベガルタ仙台の好調チーム同士が激突。後半ロスタイムに交代出場のFW中島裕希が決めた決勝ヘッドにより、アウェーの仙台が1-0で先勝した。第2戦は7月27日に仙台市のユアテックスタジアム仙台で開催される。

 今年のナビスコ杯は東日本大震災の影響により大会方式が変更。1回戦、2回戦はホーム&アウェイ方式、準々決勝以降は1試合制のトーナメント方式で開催されることになった。その中でJ1上位の両チームが対戦した注目の一戦は、今シーズン公式戦無敗の仙台がアウェー勝利をもぎ取った。

 柏、仙台ともに4-4-2システム。右SB酒井宏樹、左MF大津祐樹と2人のU-22日本代表を擁する柏はGKが菅野孝憲で4バックは右から酒井、増嶋竜也、近藤直也、ジョルジ・ワグネル。中盤の底に栗澤僚一と大谷秀和が入り、右MFがレアンドロ・ドミンゲスで左が大津、2トップは北嶋秀朗と田中順也が先発した。

 一方、MF関口訓充が日本代表合流中の仙台は左膝ガングリオン摘出手術を受けて離脱していたFW柳沢敦が3月のJ1開幕戦以来となるベンチ入り。GKは林卓人で4バックは右から菅井直樹、チョ・ビョングク、鎌田次郎、朴柱成。中盤は富田晋伍と角田誠を中央に右が松下年宏で左が梁勇基。太田吉彰と赤嶺真吾が2トップを務めた。

 試合は前半4分に柏SBジョルジ・ワグネルの左足FKがいきなりゴールマウスをかすめると、仙台も6分にペナルティーアークのややそとから梁が右足FKを放つ。ただその後はハーフタイムにネルシーニョ監督が「前半は我々がオーガナイズできていた」と話したように柏が主導権を握った。セカンドボールを支配して波状攻撃を仕掛けたホームチームは精度の高いカウンター攻撃から決定機もつくり出す。12分には絶妙なドリブルのコース取りをした北島を起点に栗澤がタッチライン際から右クロス。ファーサイドのレアンドロ・ドミンゲスが折り返して最後は中央に北島が飛び込んだ。

 柏は直後の13分にもくさびに入った田中がPAへ絶妙なスルーパス。これに走り込んだレアンドロ・ドミンゲスが右足を振りぬいた。25分には敵陣で相手のミスパスをインターセプトしたジョルジ・ワグネルがPAのレアンドロ・ドミンゲスへスルーパスを通した。得点には結びつからなかったが、優位な展開で試合を進めていたのは柏だった。

 仙台は32分に相手の中途半端なクリアボールを右サイドで拾うと、太田のクロスボールに飛び込んだ赤嶺がゴール至近距離から決定的なヘディングシュート。だがこのシュートはやや正面を突き、好反応した菅野がはじき出す。ただ柏は直後のゴール前の競り合いで痛んだ近藤が一度ピッチに戻ったものの、負傷退場。北朝鮮代表MF安英学を最終ラインに入れて対応したものの、この後は北島、田中の2トップにボールがおさまる回数が減少するなど、試合の流れをやや失っていった。ただ仙台も相手のミスをチャンスへと結び付けていくものの、ラストパスを通すことができず、得点に結びつけることができなかった。

 仙台は後半開始から朴に代えて左SBに田村直也を投入。ただ落ち着きを取り戻した柏はボールを支配すると、酒井、ジョルジ・ワグネルの両SBが攻撃参加を繰り返し、両サイドから仙台を押し込む。またレアンドロ・ドミンゲスが中央突破で相手の中盤に穴を開ける場面もあった。大津がスピードに乗ったドリブルから左足シュートへ持ち込む場面はあったが、中央を譲らない鎌田、チョ・ビョングクの両CBら仙台ディフェンス陣を攻略することができない。

 仙台は33分に太田に代えてFW中島裕希をピッチへ送り出す。がむしゃらにボールに絡んだ中島を起点に35分には富田の右アーリークロスから松下の放ったヘディングシュートがゴールを捉える。だがこれを菅野の好守に阻まれると直後の右CKから中島が放ったヘディングシュートも枠を捉えることができなかった。

 優位な状況でアウェー戦を迎えたい柏は35分に田中に代えてFW工藤壮人を投入したが、なかなか隙を見せない仙台ディフェンス陣を最後まで崩すことができず。0-0のまま試合はロスタイムへ突入する。
両チームの好守により、引き分けかと思われた試合は最後の最後にドラマが待っていた。左FKから松下がクロスボール。ゴールエリアへと飛び込んだ中島が渾身のヘディングシュートを放つと、これがついにゴールを破り、仙台がリードを奪った。直後にMF高橋義希を投入して守りきった仙台は1-0で劇的な勝利。今シーズン開幕からの連続無敗を9試合へ伸ばしたと同時に2回戦進出へ大きく前進した。

(取材・文 吉田太郎)
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