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福岡、岡本2発で猛追も……

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[7・9 J1第3節 川崎F3-2福岡 等々力]

 猛追もあと一歩及ばなかった。2日の甲府戦でようやく今季初勝利を挙げたアビスパ福岡は立ち上がりから上位の川崎Fゴールに押し寄せる。まずは10分、怪我から復帰しこの日が11試合ぶりの先発だったMF中町公祐からのループパスにMF城後寿が反応。決定的な右足シュートを放つがややコースが甘く、GKにはじき出されてしまう。だが、攻勢を続ける福岡は、MF鈴木惇の左足ミドルやショートパスでの崩しからFW田中佑昌が決定的なシュートを放つなど川崎Fゴールを攻め立てた。

 篠田善之監督も試合後のインタビューで「入りはよかったし、決定機をつくれたのはよかった」と振り返ったが、前半終盤に痛恨の2失点。後半15分にも失点し3点を追う展開となってしまった。それでも福岡はここから驚異的な粘りを見せる。後半26分、中盤でセカンドボールを拾った途中出場のFW岡本英也が、ぽっかりと明いたバイタルエリアをドリブルで突くと右足シュートをゴール左隅へねじ込み追撃開始。さらに32分にはFW成岡翔からの右クロスを受けた岡本が、距離を詰めてきた相手DFを絶妙なタッチのコントロールで外して右足シュートを叩き込む。

 これで1点差。士気上がる福岡はディフェンスラインを高く上げて最後まであきらめずに攻め続けた。だが、セットプレーのチャンスをつくり、PAまでボールを運ぶことはできていたもののゴールを割ることはできず。闘争心あふれる戦いを見せた選手たちの戦いぶりについて篠田監督は「選手たちは前向きにプレーしてくれた」と評価していたものの、2日に今季14試合目で挙げた白星を続けることはできなかった。

[写真]必死の追い上げも及ばず福岡の篠田善之監督は悔しい表情

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