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[フットサルW杯2012]ロシアを警戒するスペイン代表FPフェルナンドン「チャンスは50%50%」

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 FIFAフットサルW杯2012は、14日に準々決勝を迎える。ここで大きな注目を集めているのが、過去2回の優勝を誇るスペインと、今大会4試合を終えて失点ゼロと抜群の安定感を見せているロシア代表の一戦だ。2012年の欧州選手権決勝と同一カードとなるこの一戦は、関係者の間で「事実上の決勝ではないか」とも言われている。

 欧州選手権決勝でスペインは、残り1分までロシアに0-1とリードを許していた。しかし、スペインは残り34秒で同点に追い付くと、延長戦の末に3-1で逆転勝利して、欧州の頂点に立っている。苦しんだ試合を経験しているからこそ、『決戦』を前に、スペイン代表のFPフェルナンドンは、FIFA.comの取材に対し「非常に難しいゲームになるだろう。ロシアは素晴らしいチームだからね。非常にバランスのとれたチームだ。勝つチャンスは50%50%だ」と、警戒心を強めた。

  今大会、初戦でイランと2-2で引き分け、パナマに8-3で勝利、モロッコに5-1で勝利し、決勝トーナメント1回戦では開催国のタイに7-1と圧勝しているスペイン。「チームは試合ごとに良くなっている」とフェルナンドンは語る。

「ロシアのことを考え過ぎずに、自分たちのことに集中しなければいけない。強敵との試合は臨むところだよ。勝てるだけの、十分な経験を僕たちは持っている。最終的に勝つのは、良いプレーをしたチームでも、ミスが少ないチームでもない。より良いチームスピリットを示せた方になるだろう」

 ブラジル出身のスペイン代表のアタッカーは、スペイン代表の哲学を饒舌に説明した。「僕たちの哲学は、すべての試合に勝つことだ。試合について、あまり心配することはない。勝つことに集中しているんだ。タイに来たのは世界チャンピオンになるため。負けることも、引き分けることも望んでいない。僕たちにとって、勝つことだけが意味を持つんだ」。

 フットサル・スペイン代表は、05年から117試合にわたって無敗記録を維持している。フェルナンドンの語る哲学通りに、事が進めば、スペイン代表は今大会でその記録を120に伸ばし、2大会ぶりの栄冠をつかむことになる。

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