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[選手権予選]U-16代表候補合宿でCB転向の松島が桐生一支える守備の柱に

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[11.10 全国高校選手権群馬準決勝 西邑楽1-5桐生一 群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場]

 2年ぶりの全国大会出場を狙う桐生一の最終ラインを支える10番兼主将だ。DF松島奨真(3年)は昨年12月にU-16日本代表候補合宿に招集されている181cmのCB。元々FWだった松島は、そのU-16代表候補合宿でCBとして起用されたことをきっかけにチームでもCBを務めるようになり、現在はその高さと一発で局面を変えるフィードによって存在感を放っている。西邑楽は1点を追う試合終盤、前線に大型選手を並べて反撃してきたが、桐生一は「試合前から苦しい時間はあるとみんなで話していた。そこをしっかりと後半は抑えられたので良かったです」という松島中心に跳ね返し、終盤の連続ゴールにつなげた。

 例年以上に大型の選手揃う今年、その中でも松島の跳躍力とヘディングの強さはチームにとって大きな武器となっている。その松島は「ロングフィードとヘディングでは負けたくない。ヘディングは(188cmの)乾と一緒に自主練をやっているし、ロングフィードも自主練をやっている。代表に行くまでFWをやっていて、昨年もFWをやっていましたけれど、代表行ったことでCBになったし、チームには浦丸や(齋藤)雄大とかもいるので、自分は後ろの方がいいかなと。ただ負けていたら前線にも行くので、その時は結果を残せるようにしたい」と得点への意欲も見せた。

 関東大学リーグ1部の強豪大学へ進学することが決まっている松島。「目標にしている選手はザスパの桐一出身の乾(大知)選手や(仙台の)蜂須賀(孝治)さんです」というDFは4年後、プロへ進むことを目指して大学生活をスタートさせるが、その前に主将としてチームを選手権へ導くつもりだ。「チームのコンセプトで『チームはひとつ』というのがある。出ている人だけでなく、スタッフ、応援も一つになって戦いたい」。全国トップクラスの強豪・前橋育英攻撃陣を封じて全国へ。簡単なノルマではないが、CBとしての自分を試す場でもある挑戦に、主将は闘志をみなぎらせている。

(取材・文 吉田太郎)
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