beacon

[選手権予選]10番同士の激しいマッチアップ、京都内定の市船FW石田「点取りたかったので悔しい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.17 全国高校選手権千葉県予選決勝 市立船橋1-0流通経済大柏 ゼットエーオリプリスタジアム]

 京都サンガF.C.入りが内定している市立船橋の“スーパーエース”FW石田雅俊(3年)は無得点に終わったが、「不満ですけど勝ったので全然嬉しいです」と試合後は笑顔で優勝を喜んだ。

 この日は流通経済大柏の“エースキラー”MF小泉慶(3年、アルビレックス新潟内定)のマンマークを受けた。ダイビングヘッドやスライディングでのクリアや競り合いで強引に身体を石田の前にねじ込むなど、気迫十分の守備をしてくる小泉の前に簡単にボールを触らせてもらえなかった。

 それでも前半21分には一瞬の動きでマークを外してスルーパス。後半には一度サイドへ開いてボールを受けてから、連係でゴール前に飛び込んでいく動きを見せるなど変化を加えて小泉を攻略しようとした。少しでも相手より前に行くため、頭をフル回転させてトップギアで動き回った両校の10番。ハイレベルな“意地の張り合い”は見応え充分だった。
 
 それでも石田は守備面も考慮してか、思い切った飛び出しは少なくシュートもゼロ。「(マンマークされても)それでも点取りたかったので悔しい。(朝岡)監督に1年前くらいから県の決勝では必ずマンツーで来ると言われていた。イメージしていた通りだったのでしたたかに1点狙っていた。きょうマンツーマンされて全然ダメだったので、(トレーニングから)マークがキツイ時のイメージをしてやらないといけない」。全国大会では京都橘のFW小屋松知哉(3年)と並んで大会を代表するアタッカーになるはず。朝岡隆蔵監督から「スーパーエース」「彼はモノが違いますから」と絶大な信頼を受け、全国高校総体決勝での2ゴールなど期待に応えてきた男が、全国大会ではプレッシャーを上回る活躍でチームを日本一へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2013

TOP